厚労省が火葬料金の全国実態調査を開始、東京23区の高額化問題受け事例集も検討
厚労省が火葬料金の全国調査開始、東京23区の高額化問題で (13.04.2026)

厚生労働省の研究班が、全国の火葬場を対象に火葬料金などの実態調査に乗り出したことが明らかになった。この調査は、東京23区を中心に火葬料金の高騰が社会問題化していることを受けて実施されるもので、各施設の料金設定や運営費、経営状況などを詳細に調べることを目的としている。

東京23区で高額な火葬場が相次ぎ、問題化

公営の火葬場では、一般的に火葬料金が3000円から2万5000円程度に設定されているケースが多い。しかし、民間経営の火葬場が集中する東京23区では、8万円を上回る高額な施設が多く見られ、利用者からの不満が高まっている。この状況を受け、東京都は昨年9月、区側と連携して料金の安定化を目指す方針を表明した。

法改正を求める動きと厚労省の対応

昨年11月には、特別区長会が現行の墓地埋葬法では民間火葬場の料金設定に対する自治体の指導権限が不明確だとして、同法を所管する厚労省に法改正などを求めた。これに対して厚労省は、現行法でも区市町村が火葬料金について民間火葬場に指導できるとし、法改正には消極的な姿勢を示している。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

一方で、都などの要望を踏まえ、厚労省は昨年10月、火葬料金が火葬場の経営管理費用に比べて法外な料金設定になっていないかなどを確認するよう、各自治体に指導監督の徹底を通知した。さらに、厚労省の研究班が昨年秋から、全国約1300か所の火葬場を対象にした実態調査に着手した。

調査内容と今後の展開

今回の調査では、火葬料金や整備費、燃料費といった費用面に加え、料金を見直すかどうかや周辺住民からの苦情の有無なども回答するよう求めている。現在、回答の集計などが行われており、厚労省は調査結果を基に、自治体などが火葬場の運営や民間施設の指導の参考にできるよう、各施設の価格設定の事例などを取りまとめる事例集の策定を検討している。

この取り組みは、火葬料金の透明性を高め、適正な価格設定を促進することで、国民の負担軽減とサービスの質向上を目指すものと期待されている。調査結果の公表と事例集の作成により、全国的な火葬料金の標準化や規制の見直しが進む可能性がある。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ