珠洲市で移動期日前投票所が巡回開始 被災地の投票機会確保へ
珠洲市で移動期日前投票所巡回 被災地の投票確保

珠洲市で移動期日前投票所の巡回がスタート 被災地の投票アクセス向上へ

能登半島地震の影響で大きな被害を受けた石川県珠洲市において、2026年2月24日、知事選挙のための「移動期日前投票所」の巡回が開始されました。この取り組みは、被災により投票施設が減少した地域で、有権者の投票機会を確保することを目的としています。

地震被害で投票所集約 移動投票で対応

珠洲市では、能登半島地震によって多くの公共施設が被災し、従来19か所あった投票所を、2024年の衆議院議員選挙から10か所に集約せざるを得ませんでした。この集約により、特に高齢者や移動が困難な被災者にとって投票所へのアクセスが課題となっていました。

こうした状況を受け、市は参議院議員選挙から移動期日前投票所を導入。今回は知事選に合わせ、段差が少ないノンステップバスを活用し、2月27日まで市内12か所を巡回する計画です。

住民から感謝の声 投票プロセスが円滑に

巡回初日には、珠洲市三崎町本の旧本小学校に移動投票所が到着。手続きを済ませた地元住民らが次々と投票用紙を投函し、民主主義の一票を行使しました。

この様子について、81歳の男性は「事前に気軽に投票できる場所が設けられて、大変ありがたいです。被災後は移動が大変なので、こうした配慮は本当に助かります」と感想を述べ、移動投票所の利便性を強調しました。

また、移動期日前投票所は珠洲市だけでなく、七尾市と輪島市でも実施される予定であり、被災地域全体での投票環境改善が図られています。

期日前投票者数が大幅増加 有権者の関心高まる

石川県選挙管理委員会の発表によると、2026年2月20日から22日までの知事選期日前投票を利用した有権者は、3万4356人に上りました。これは2022年の前回知事選と比較して、25.39%の増加を示しています。

この増加は、移動投票所の導入や被災地への配慮が有権者の投票意欲を高めた可能性を示唆。さらに、知事選と同日に投開票が行われる金沢市長選と輪島市長選の期日前投票は、3月2日から開始される予定です。

被災からの復興過程において、民主的なプロセスを維持するためのこうした取り組みは、地域コミュニティの結束を強め、住民の声を政治に反映させる重要な役割を果たしています。