高市首相側、全自民衆院議員にカタログギフト配布 「当選ねぎらい」で政治不信懸念
高市首相側、全自民議員にカタログギフト配布で政治不信懸念

高市首相事務所が全自民衆院議員にカタログギフト配布 「当選のねぎらい」名目で

高市早苗首相(自民党総裁)の事務所が今月中旬、先の衆院選で当選した自民党所属の全衆院議員300人以上に対し、カタログギフトを配布していたことが明らかになった。複数の自民党議員が朝日新聞の取材に応じ、国会内の首相事務所秘書から「高市早苗」と記されたのし紙付きのギフトを受け取ったと証言した。

「3万円相当」のカタログギフト 議員が証言

議員の一人は「3万円相当のカタログギフトだった」と具体的な金額を明かし、別の議員は「当選祝いとの説明を受けた」と趣旨を語った。配布は今月中旬に行われ、首相事務所秘書が直接手渡したという。この動きは、石破茂前首相側による商品券配布問題に続く事例として、政治資金を巡る透明性への疑問を再燃させている。

首相がXで説明 「労いの気持ち」と強調

高市首相は24日夜、自身のX(旧ツイッター)で全所属議員への配布を認め、「今回の大変厳しい選挙を経て当選したことへの労いの気持ち」から、「奈良県第二選挙区支部(高市早苗支部長)」として寄付したと説明した。カタログギフトを選んだ理由として、各議員が商品を選択できる利点を挙げ、費用については「政党交付金は一切使用することはありません」と記した。

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石破前首相側の商品券問題を想起 野党批判強まる

自民党内では2025年3月、石破茂首相(当時)の事務所が、24年秋の衆院選で初当選した自民議員15人に対し、1人あたり10万円相当の商品券を配布していたことが発覚。厳しい批判を受け、石破氏は国会で陳謝し、全員が商品券を返却した経緯がある。

高市首相は、派閥の裏金問題で党内処分を受けた旧安倍派幹部を要職に起用しており、野党側は「政治とカネ」の問題に対する姿勢を疑問視している。今回のカタログギフト配布がこれに重なり、首相への批判が強まることが予想される。

政治不信の懸念高まる 透明性が焦点に

「政治とカネ」を巡る問題が相次ぐ中、国民の政治不信がさらに高まる可能性が指摘されている。カタログギフトの配布は、形式上は寄付として処理されているが、実質的な影響力行使や利益供与との見方もあり、政治資金規制の在り方が改めて問われる事態となった。

野党関係者は「首相側による大規模なギフト配布は、政治倫理に照らして問題がある」と指摘。今後の国会審議や世論の反応が注目される。高市政権は、透明性確保と説明責任を果たすことが求められる局面を迎えている。

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