政府は8日、国家安全保障戦略など安全保障関連3文書の年内改定に向けた「総合的な国力から安全保障を考える有識者会議」の第2回会合を首相官邸で開催した。出席者からは、外交政策の指針である「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を中心に据え、同志国との協力を強化すべきとの意見が相次いだ。
議論の焦点は「外交力と防衛力」
この日の会合では「外交力と防衛力」をテーマに議論が行われた。高市首相は、経済・軍事両面で威圧的な動きを強める中国への対抗を念頭に、経済安全保障分野も重視した進化版のFOIP構想を推進する考えを示している。会合では、防衛装備品の輸出や技術開発においても同志国との協力を深めるよう促す意見が多く出された。
新しい戦い方への適応も検討課題に
政府側は提示資料で、人工知能(AI)を活用した迅速な意思決定や無人機の大量運用といった「新しい戦い方」への適応、さらに認知戦への対処なども検討課題として挙げた。これにより、今後の安全保障政策の方向性がより具体化される見通しだ。
有識者会議は今後も議論を重ね、年内の安保3文書改定に向けた提言をまとめる予定である。政府はこれらの意見を踏まえ、新たな安全保障戦略の策定を進める方針だ。



