自民党推薦候補が敗北 近江八幡市長選で徳永久志氏が初当選を果たす
2026年4月19日に行われた滋賀県近江八幡市長選挙の投開票が実施され、元衆院議員で無所属新顔の徳永久志氏(62)が初当選を決めました。自民党が推薦した前県議の重田剛氏(62)を含む、いずれも無所属新顔の3人の候補者を破る結果となりました。
投票率と得票数の詳細
当日の有権者数は6万5755人で、投票率は48.52%(前回49.63%)でした。確定した開票結果は以下の通りです:
- 徳永久志氏:9853票
- 重田剛氏:8471票
- 竹尾耕児氏:7024票
- 青木勝治氏:6103票
徳永氏は約1400票の差をつけて勝利し、市長の座を獲得しました。
自民党の推薦候補・重田氏の選挙戦
落選した重田剛氏は、小西理市長から後継指名を受け、県議を2期目途中で辞職して立候補していました。自民党は選挙戦を手厚く支援し、告示日の出陣式には上野賢一郎厚生労働相(衆院滋賀2区選出)や細野豪志元環境相(近江八幡市出身)らが駆けつけました。
選挙事務所には高市早苗首相のため書きが貼られ、個人演説会では小泉進次郎防衛相の応援メッセージ動画が流されるなど、国政レベルでのバックアップが目立ちました。重田氏は「国や県、近隣市町と力を合わせます」と訴え、日野川の改修や国道8号の整備を政策の柱に掲げていました。
当選した徳永久志氏の経歴と公約
徳永久志氏は県議を経て、2007年の参院滋賀選挙区で民主公認で当選し1期務めました。その後、2021年衆院選では立憲公認で近畿比例で当選、2024年衆院選では維新公認で落選するなど、政党を跨いだ政治歴を持っています。
今回の市長選では「子育て環境日本一へ」をスローガンに掲げ、満1歳までのおむつ無償配布、第2子以降の保育料無料化、市立文化・スポーツ施設利用料の無償化などを具体的に訴えました。これらの政策が有権者の支持を集める要因となったようです。
選挙結果が示す政治的意味合い
自民党県連幹事長の奥村芳正県議は選挙期間中、「自民党への市民の反応は悪くない」と語っていましたが、結果的に推薦候補は敗北しました。別の県議は7月に予定されている知事選を見据え、「現職に対して独自候補者を立てられるかどうかの物差しにもなりうる」と指摘していました。
この選挙結果は、地方政治において政党の推薦が必ずしも勝利に結びつかないことを示す事例となりました。特に子育て支援を前面に押し出した徳永氏の戦略が、有権者の共感を得た形です。
他の候補者としては、前市議の青木勝治氏(63)と竹尾耕児氏(43)が立候補していましたが、いずれも徳永氏、重田氏に次ぐ得票数に留まりました。近江八幡市では新たな市政が徳永氏のもとでスタートすることになります。



