米NYストーンウォール国定史跡でLGBT旗が再掲揚、撤去方針に抗議の動き
性的少数者(LGBTQなど)の権利擁護運動の発祥の地として知られる米国ニューヨーク・マンハッタンの「ストーンウォール国定史跡」で、2026年2月12日、地元政治家や活動家らが、トランプ政権の方針によって撤去されたシンボルの虹色の旗を再び掲揚した。米メディアが報じたこの動きは、国立公園局の新たな規定に対する抗議として注目を集めている。
国立公園局の規定変更と撤去の経緯
史跡を管理する国立公園局は、2026年1月に「一部の例外を除き、国定史跡に掲げられるのは米国旗や承認された旗のみ」との規定を発表した。これに基づき、今月9日には史跡の一部であるバーの従業員が、虹色の旗がないことに気づき、撤去が実行されたことが明らかになった。この規定変更は、トランプ政権時代の方針を引き継ぐ形で実施されたとみられている。
地元政治家や活動家の抗議と再掲揚
再掲揚に携わった民主党の地元区長は、「ここに虹色の旗を掲げられないなら、一体どこで掲げられるのか」と強く訴え、ストーンウォール史跡の歴史的意義を強調した。また、ニューヨークのマムダニ市長も撤去を批判しており、地元の支持が広がっている。活動家の一人は、公園局が再び旗を撤去しても、何度でも掲揚し続けると宣言し、継続的な抗議の意思を示した。
ストーンウォール史跡の歴史的背景
ストーンウォール国定史跡は、1969年にバーで違法に同性愛者にアルコールを販売したことを巡り、警察と客らが衝突した事件をきっかけに、LGBTの権利擁護運動が全米に広がった場所として知られる。この歴史的意義から、バーと隣接する公園は2016年に国定史跡に指定され、現在も権利擁護の象徴として重要な役割を果たしている。
今回の再掲揚は、単なる旗の掲揚を超え、性的少数者の権利を巡る政治的・社会的な闘いの一環として位置づけられる。今後も、国立公園局の対応や地元の動向が注目されそうだ。