イラン司令官がホルムズ海峡で厳重警告「通航船舶は攻撃対象」
イラン革命防衛隊の司令官は3月2日、国営テレビの番組に出演し、エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡について「現在、封鎖されている状態だ。通航を試みる船舶はすべて攻撃されることになる」と強硬な警告を発した。さらに、地域の産油国などを念頭に置きながら「石油を盗んでいる者たちも標的にする」と述べ、攻撃対象を拡大する姿勢を示した。
米イスラエルへの報復で封鎖状態が継続
この警告は、米軍とイスラエル軍による攻撃を受けたことを受けての発言だ。革命防衛隊は3月1日以降、ホルムズ海峡周辺で石油タンカーへの攻撃を繰り返しており、海峡周辺には多数の船舶が停泊したままの状態が続いている。これにより、事実上の封鎖状態が形成され、国際的な海上交通に重大な影響が出ている。
革命防衛隊は2日にも、ホルムズ海峡で米国と関係のある石油タンカーを無人機2機で攻撃したと主張。攻撃の対象が明確に米国関連の船舶に向けられていることを示し、緊張が一層高まっている。
国際社会への波及影響が懸念
ホルムズ海峡は世界の石油輸送の約3分の1が通過する重要な海域であり、封鎖状態が長期化すれば、エネルギー価格の高騰や供給不安を招く可能性が高い。イラン側の警告は、地域の安全保障だけでなく、世界経済にも直接的な影響を及ぼす重大な事態として受け止められている。
現在、海峡周辺では船舶の安全確保が急務となっており、国際的な監視体制の強化が求められる状況だ。イランと米国・イスラエル間の対立がさらにエスカレートすれば、中東全域の情勢が不安定化する恐れもある。



