トランプ大統領、イラン新指導部との協議に同意も軍事作戦継続を宣言
【ワシントン=池田慶太、ドバイ=吉形祐司】 米国のトランプ大統領は1日、自身のSNSに投稿したビデオ演説で、米軍とイスライエル軍によるイランへの合同軍事作戦について、「我々の目標が全て達成されるまで続く」と述べ、攻撃の長期化を示唆しました。米メディアの電話インタビューでは、作戦が4~5週間に及ぶ可能性に言及し、イランの新指導部と対話する意向を明らかにしました。
投降呼びかけと軍事成果の強調
トランプ氏は演説で、イランの軍や警察、精鋭部隊「革命防衛隊」に対し、投降すれば「完全な免責」を与えると約束しました。しかし、応じなければ「確実な死に直面する」と警告し、強硬姿勢を強調しました。別の投稿では、これまでにイラン海軍の艦艇9隻を破壊・沈没させ、「海軍司令部をほぼ破壊した」と成果を誇示しています。
米中央軍によると、B2ステルス爆撃機がイランの弾道ミサイル施設を攻撃したほか、革命防衛隊司令部などを破壊しました。トランプ氏は演説で、軍事作戦で米軍関係者3人が死亡したことを認め、米紙ニューヨーク・タイムズによると、3人はクウェートの基地に駐留する米兵で、今回の作戦で初めての死者となりました。さらに、5人が重傷を負っています。
対話意向とイランの反発
アトランティック誌など米メディアのインタビューでは、トランプ氏はイランの新指導部について「彼らは協議を望んでおり、私も協議することに同意した」と述べ、対話への意欲を示しました。しかし、イラン国営通信によると、最高安全保障委員会のアリ・ラリジャニ事務局長は2日、「米国とは交渉しない」と強調し、反発を鮮明にしています。
攻撃の継続と被害拡大
米国とイスラエルによるイランへの攻撃は2日も続き、イスラエル軍によると、2日未明から首都テヘランやイラン各地の政権施設を対象に激しい空爆を実施しました。1日夜には30か所以上の弾道ミサイル施設や防空施設を空爆し、イスラエルのネタニヤフ首相は「攻撃は今後さらにエスカレートしていく」との声明を出しました。
イランのタスニム通信は1日、軍参謀本部の司令官レベルの将官や警察の情報部門トップら7人が殺害されたと報じました。また、イラン赤新月社は2日、イランの131都市が攻撃を受け、555人が死亡したと発表し、被害が拡大している実態を明らかにしました。



