イラン首都テヘランで激しい爆撃が継続、軍高官7人が死亡
米国とイスラエルによるイランへの攻撃が1日も続き、首都テヘランは集中的な爆撃にさらされている。攻撃の主な対象は軍関連施設とみられ、イランのタスニム通信は1日、軍参謀本部の司令官レベルの将官ら7人が攻撃で殺害されたと伝えた。この攻撃により、国営テレビの本社ビルや市内の病院も被害を受ける事態となっている。
国営テレビが攻撃を受け、放送が突然中断
国営テレビによると、1日夜、テヘラン北部にある同テレビの本社ビルの一部が攻撃を受けた。テレビのキャスターは当初、「現在、通常の放送を続けている」と視聴者に伝えていたが、わずか数分後に放送が中断するという緊急事態が発生した。この日、国営テレビは最高指導者アリ・ハメネイ師の殺害を受けて招集された各地の政権支持集会の様子を放映しており、視聴に支障がある場合は別のチャンネルかラジオに切り替えるよう案内を出していた。
国営テレビは昨年6月にも、生放送中にイスラエルの攻撃を受けて炎上した経緯があり、今回の攻撃は繰り返される脅威を浮き彫りにしている。放送中断の瞬間は、市民の不安をさらに増幅させる結果となった。
病院も攻撃対象に、市民生活に深刻な影響
タスニム通信の報道によれば、テヘラン北部の病院も1日に攻撃を受け、患者らは安全な場所に移された。地元メディアは一斉に、がれきが散乱する病院前の様子や、壊れたガラスが飛び散り、車いすが横たわる建物内部の映像を報じた。現時点では死傷者の有無は不明だが、医療施設への攻撃は国際法上の問題を引き起こす可能性が高い。
テヘラン在住の53歳女性は通信アプリでの取材に対し、「爆発で窓が振動して怖い。駐車場に避難したが、もうテヘランを出る」と答えており、市民の恐怖と避難の動きが広がっている。市内の道路は人や車の往来が途絶え、ほとんどの店が閉まっていたという報告もあり、日常生活が完全に麻痺している状況が伝えられる。
軍施設への攻撃で将官7人死亡、戦略的目標か
今回の攻撃で特に注目されるのは、軍参謀本部の司令官レベルの将官7人が死亡した点だ。これはイランの軍事指揮系統に重大な打撃を与える可能性があり、攻撃が軍の高官を標的にした戦略的な性格を持つことを示唆している。テヘランへの爆撃は、軍関連施設を中心に行われており、イスラエルと米国がイランの軍事能力を削ぐことを目的としていると分析される。
攻撃が継続する中、イラン国内では政権支持集会が開催される一方で、市民の間には不安と混乱が広がっている。国際社会では、この事態に対する対応が急がれており、中東情勢のさらなる緊迫化が懸念されている。



