NPT再検討会議の重要性を中満次長が強調
国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は24日、ニューヨークの国連本部で記者会見を行い、27日に開幕する核拡散防止条約(NPT)再検討会議について、核保有国間の対立などで安全保障環境が厳しくなっているからこそ「かつてないほど重要だ」と述べた。全ての加盟国が核軍縮と不拡散の責任を真剣に受け止め、「誠実かつ柔軟に関与すべきだ」と訴えた。
最終文書採択へ課題山積
再検討会議では、成果となる最終文書の採択を目指すが、各国の対立が根深く、悲観論も漂っている。中満氏は「NPT体制を守らなければ世界はさらに不安定化するという危機感は共有されている」と話し、加盟国が会議で成果を出すことに期待を寄せた。
中満氏は、核兵器のない世界を目指すNPTの意義を改めて強調し、全ての加盟国が誠実な交渉を行う必要性を指摘。特に、核兵器国と非核兵器国の間の信頼構築が不可欠だと述べた。また、核軍縮の進展が停滞している現状を打破するため、若い世代の関与や市民社会の役割も重要だと付け加えた。
厳しい安全保障環境の中での会議
現在、ロシアによるウクライナ侵攻や北朝鮮の核開発、中東情勢の緊迫化など、核をめぐる安全保障環境は厳しさを増している。こうした中でNPTの枠組みを維持・強化することが国際社会の安定に直結すると、中満氏は強調した。会議では、核軍縮の具体的な措置や不拡散の強化、原子力の平和利用の促進などが議論される見通しだ。
中満氏は最後に、「加盟国が一丸となってNPT体制を強化し、核兵器のない世界への道筋を示すことが求められている」と述べ、各国のリーダーシップに期待を示した。



