ハンガリーのマジャル首相は22日、オルバン前政権が決定した国際刑事裁判所(ICC)からの脱退を撤回すると明らかにした。自身の交流サイト(SNS)に投稿した。この決定は、国際協調を重視する欧州連合(EU)と対立し、強権的と評された前政権からの政策転換を象徴する動きとなる。
ICC脱退の経緯と現状
ハンガリーは現時点ではICC加盟国だが、脱退意向を国連に正式に通告済みで、6月2日にICC脱退が発効する予定だった。脱退が実現すれば、EUで唯一のICC非加盟国となるはずだった。しかし、マジャル首相の新たな方針により、この流れは大きく変わろうとしている。
前政権の政策と国際的孤立
オルバン前首相は昨年4月、パレスチナ自治区ガザへの攻撃を巡りICCの逮捕状が出ているイスラエルのネタニヤフ首相の訪問を受け入れ、拘束しなかった。この行動は国際社会から批判を浴び、ハンガリーの孤立を深める一因となった。マジャル首相はこうした前政権の姿勢を改め、EUとの関係強化を図る意向とみられる。
今回のICC脱退撤回は、ハンガリーが国際社会での信頼回復を目指す第一歩と位置づけられる。今後の外交政策の行方が注目される。



