ロシアのプーチン大統領は5日、サンクトペテルブルクで開催中の国際経済フォーラムの全体会合で演説し、BRICS諸国の経済規模拡大を挙げ、「世界の貿易システムは西側中心ではなくなりつつある」と強調した。多極化が進む世界でロシアが孤立していないことをアピールする狙いがある。
欧州への批判と協力の用意
プーチン氏は欧州について「政策が先見性に欠ける」と批判。これはウクライナ侵略に伴う対ロシア制裁やウクライナ支援を念頭に置いたものだ。一方で「ロシアは対等で互恵的な協力に関心を持つすべての人を歓迎する」と述べ、中東の緊張が続く中、欧米が制裁を解除すればエネルギー供給を含む協力に応じる用意がある考えを示した。
ガスパイプライン再開の可能性
プーチン氏は4日の外国通信社幹部とのインタビューで、ロシアとドイツを結ぶ海底パイプライン「ノルドストリーム」のうち、2022年の爆破事件で損傷を免れた1本が稼働可能であり、天然ガス供給再開の用意があると表明した。
フォーラムへの参加者
今年のフォーラムには、ドイツの右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の連邦議会議員らが参加。AfDはウクライナ支援に反対し、エネルギー価格抑制のためロシア産ガス購入再開を訴えている。プーチン氏はインタビューでAfDと「協力する」用意があると語り、ウクライナを支えるドイツ政府を揺さぶる狙いがあるとみられる。



