【ホノルル共同】福岡県八女市で長年ともされ続けてきた広島原爆の「残り火」の分火が24日、旧日本軍が85年前に攻撃した米ハワイの真珠湾に運ばれました。広島市にある「原爆の子の像」のモデル・佐々木禎子さんの遺族や、太平洋戦争時の日米首脳の子孫らが式典に出席し、平和への願いを込めて火を吹き消しました。
式典の詳細
式典は真珠湾を見渡す公園で開かれ、出席者は世界で戦争が続く中、国や立場を超えて理解し合う意義を訴えました。禎子さんのおいである佐々木住幸さん(59)は、日米開戦の地で「恨みや悲しみを消そう」と呼びかけました。
「残り火」の由来
この火は、八女市出身の故山本達雄さんが広島から持ち帰ったものです。地元自治体が1968年から保存してきました。山本さんは「平和を願う火」として地元に託しましたが、山本さんの叔父が原爆で犠牲になったことから、元々は「恨みの火」だったとも説明されています。
日米和解の象徴
原爆投下を命じたトルーマン元米大統領の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(68)も演説しました。彼は被爆者から話を聞いた体験を振り返り、「彼らは私たちが再び同じようなことを起こさないことを願っている」と述べ、和解と平和の重要性を強調しました。
平和へのメッセージ
式典では、参加者全員が火を見つめながら黙とうをささげ、戦争の悲惨さと平和の尊さを共有しました。この「残り火」は、過去の悲劇を繰り返さないための象徴として、今後も世界中に平和のメッセージを伝えていくことでしょう。



