トルコ警察は24日、最大野党である共和人民党(CHP)の指導部が裁判所による職務停止の仮処分に従わなかったとして、首都アンカラにあるCHP本部に催涙ガスを噴射して強制突入し、建物内に留まっていたオゼル党首を強制的に排除した。地元メディアが一斉に報じた。
警察の強硬手段とオゼル氏の反応
警察部隊は本部の門を破壊して敷地内に突入。その後、建物から連れ出されたオゼル氏は、その場で演説を行い、「今後は街頭に出て、政権奪取に向けた歩みを進める」と決意を表明した。オゼル氏は仮処分後も「本部を離れない」と宣言しており、これに対し、裁判所から党首復職を命じられた前党首のクルチダルオール氏側が排除を要請。アンカラ県知事が警察に介入を指示した経緯がある。
裁判所の仮処分と背景
裁判所は21日、オゼル氏が党首に選出された2023年の党大会に不正があったとして、オゼル氏ら党幹部の職務を暫定的に停止し、クルチダルオール氏を復職させる仮処分を出していた。この一連の動きは、次期大統領選を見据えたエルドアン政権による野党弾圧の一環とみられている。
今回の強制排除により、トルコ国内の政治対立はさらに激化する可能性がある。野党支持者からは強い反発の声が上がっており、今後の政局に注目が集まっている。(共同)



