【ウィーン共同】旧ユーゴスラビアのスロベニアで22日、国民議会(下院、定数90)が3月の総選挙を受けて新首相を選出した。中道右派の民主党を率いるヤンシャ氏(67)が新たな首相に指名され、過去3回の首相経験を持つ同氏は、反移民の立場を明確に打ち出している。
前政権からの方針転換へ
これまで政権を担ってきたゴロブ首相の政権は、欧州連合(EU)と協調しながら、脱炭素化や同性婚の合法化など左派寄りの政策を推進してきた。しかし、新たなヤンシャ政権では、これらの政策が大きく転換される可能性がある。ヤンシャ氏は移民に対して厳しい姿勢を示しており、国境管理の強化や移民受け入れ制限を公約に掲げている。
トランプ氏との関係
ヤンシャ氏は、ドナルド・トランプ米大統領の熱烈な支持者としても知られている。トランプ氏の政策に共鳴し、米国との関係強化を重視する立場だ。また、前ゴロブ政権がパレスチナを国家承認し、外交関係を樹立したことに対しては、強く批判してきた。新政権では、中東政策も見直される可能性がある。
スロベニアは2004年にEUに加盟し、ユーロ圏にも属する。今回の政権交代により、EU内での同国の立場や政策に変化が生じるかどうか、注目が集まっている。



