個人株主が北海道中央バスに株主提案 ニセコスキー場への投資拡大を要求
個人株主が中央バスに提案 ニセコスキー場投資拡大を

個人株主が北海道中央バスに株主提案 ニセコスキー場への投資拡大を要求

世界的に人気の高い「ニセコ」エリアにスキー場を所有する北海道中央バス(本社:小樽市)に対して、個人株主が2026年4月6日、経営態勢の見直しを求める株主提案を行ったことを明らかにしました。提案を行ったのは、アパレル関連会社を経営する成宮一雄氏(53歳)で、同社株式の約1.5%を保有しています。

提案の背景:ニセコへの移住と投資遅れへの懸念

成宮氏が株主提案に至ったきっかけは、自身のニセコへの「移住」にあります。約2年前に現地に家を購入し、スキー場に通ううちに、北海道中央バスが所有するニセコアンヌプリ国際スキー場への投資が、近隣の他のスキー場と比較して遅れていると感じるようになりました。

その後、同氏は株式を購入し、経営状況や資産内容を詳細に調査。その結果、北海道中央バスはニセコや札幌市内に広大な土地を所有しており、購入時よりも時価が高い「含み益」が見込まれることが判明しました。しかし、PBR(株価純資産倍率)という指標では、保有資産に対して株価が低く、資産が有効に活用されていない実態が浮き彫りになったのです。

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経営陣との対話から提案へ

成宮氏は昨年、株主として役員との面談の機会を得て、その後の株主総会でも質問を行いました。しかし、経営陣からの説明には納得がいかず、今回の株主提案を決断するに至りました。同氏は、「優良な資産を多数保有しながらも、投資を怠り成長機会を逃しているのは、一般株主の監視が及ばない閉鎖的な体制が原因だ」と主張しています。

具体的な提案内容としては、経営態勢の見直しや、ニセコアンヌプリ国際スキー場への投資拡大が含まれています。成宮氏は3日付で提案書を北海道中央バスに郵送し、今後の対応を求めている状況です。

北海道中央バスの現状と課題

北海道中央バスは道内最大手のバス事業者として知られ、ニセコアンヌプリ国際スキー場をはじめとする観光資産を有しています。しかし、近年は運転手不足などの課題に直面しており、路線バスの値上げや減便を余儀なくされている背景もあります。

今回の株主提案は、こうした経営環境の中、資産の有効活用と成長戦略の強化を求める声が株主から上がったことを示しています。成宮氏の行動は、個人株主が経営に積極的に関与する「アクティビスト」の動きとして注目される可能性があります。

北海道中央バス側からのコメントは現時点で明らかになっていませんが、今後の株主総会などで議論が深まることが予想されます。観光需要が高まるニセコエリアにおいて、スキー場運営の将来像が問われる局面となりそうです。

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