連載:消えた金塊④ ある銀行口座の出入金記録を、記者は関係者から入手した。東証スタンダード上場のunbanked(アンバンク)から金塊を大量に買い受けたものの、13億円超の代金を同社に払わなかった会社のものだ。
不自然な出入金の実態
金塊の取引が始まった昨夏から記録をたどると、億単位の代金が何度もunbankedへ送金されている。それらは金塊の購入代金とおおよそ一致する。では、購入代金の原資となる資金は、どこから得ていたのだろうか。取引と同時期に繰り返された多額の入金の振込元には、見覚えのある企業名が記されていた。
unbankedが金塊を売ったとされる販売先の銀行口座の入出金記録。5億円超がunbankedに出金(左の欄)される直前、同規模の金額が入金されていた。
取引の背景
unbankedは昨年7月、大株主となった「Akatsuki Capital Works(アカツキ)」から派遣された担当者らの提案で金塊取引を開始。金塊の仕入れ先2社と販売先1社を紹介され、転売取引を27回行ったが、最後の2回で代金が払われないトラブルに発展した。仕入れ先2社は、8月22日…
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専門家の見解
エコノミストの崔真淑氏は「報道通りなら、問題の核心は金塊取引そのものより、上場企業が経済合理性の乏しい取引に入り、取引先・資金原資・実質支配者の確認が不十分だった点にあります。売上や利益に見える取引でも、資金が循環していれば実態はまったく違います。上場企業には、成長…」とコメントしている。
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