福岡県は28日、福岡市から大分市、宮崎市を経由して鹿児島市までを結ぶ「東九州新幹線」が開業した場合の県内における経済波及効果を公表した。建設需要などの整備効果は6661億円、観光客増加などの開業効果は年間699億円に上ると試算されている。
試算の概要と時間短縮効果
試算は、日豊本線沿いに整備されるルート(小倉―大分―宮崎―鹿児島中央)を対象に行われた。小倉駅からの所要時間は、大分駅までが現行の1時間26分から31分へと大幅に短縮される。宮崎駅までは現行の4時間21分から1時間19分となり、鹿児島中央駅までは1時間48分となる。ただし、博多駅を経由して九州新幹線を利用する現行ルート(1時間37分)の方が鹿児島中央駅への到達時間は短い。
観光客増加の見込み
新幹線開業により、県外から福岡県を訪れる観光客数は、日帰りで年間422万人、宿泊で年間106万人増加すると見込まれている。これらの増加は、地域経済の活性化に大きく貢献すると期待されている。
波及効果の算定方法
経済波及効果の金額には、直接的な経済効果に加え、所得向上による消費増加などの間接的な効果も含まれている。この試算により、東九州新幹線の整備が福岡県にもたらす経済的な恩恵が明らかになった。
東九州新幹線は1973年に基本計画路線に指定されたが、着工には至っていない。今回の試算は、今後の整備推進に向けた根拠となることが期待される。



