日本航空は27日、航空機の荷物積み降ろしなどの空港地上業務において、人型ロボットを活用する実証実験を5月から開始すると発表した。深刻化する人手不足への対応策として、国内で初めての取り組みとなる。
実証実験の概要
当初は、貨物コンテナを台車から機体近くに運ぶ作業を試験する。日本航空は2028年以降の実用化を目指しており、段階的に導入範囲を拡大する方針だ。
同日、羽田空港の格納庫で報道陣に公開されたロボットは、高さ130センチ、重さ35キロで、銀色を基調とした胴体を持つ。担当者がリモコンで操作すると、二足歩行のゆっくりとした動作で、けん引車上のコンテナを手で押す様子が披露された。
人型ロボット採用の理由
従来の車輪付きタイプのロボットでは、階段を上ることができない、床設備の更新が必要といった課題があった。人型ロボットであれば、既存の設備や段差に対応しやすく、実用化の可能性が高いと判断した。
また、このロボットは中国製で、貸し出しを受けて使用する。将来的には機内清掃への導入も計画している。
日本航空の担当者は、「自動化によって現場の負担を軽減し、人間は安全管理などより高度な業務に専念してもらいたい」と述べ、人手不足の解消と業務効率化への期待を示した。



