高市首相、エネルギー価格上昇への即時対応を表明
高市早苗首相は3月9日、衆議院予算委員会の集中審議において、イラン情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰が想定される中、電気料金やガス料金の上昇に備えた対策を検討していることを明らかにしました。首相は「即座に打つべき対策を先週前半から検討している。遅すぎることなく対策を打つ」と述べ、迅速な対応を約束しました。
予備費活用による財政措置
追加の予算措置は行わず、今年度予算に組み込まれている予備費などを活用する方針を示しました。このアプローチは、財政規律を維持しながら、急激なエネルギー価格の上昇が家計や企業に与える影響を緩和することを目的としています。政府は現在、具体的な支援策の内容や実施時期について詳細を詰めている段階です。
存立危機事態の認定は行わず
一方で、ホルムズ海峡が事実上封鎖された状況が、集団的自衛権の限定的な行使を可能とする「存立危機事態」に該当するかについては、現時点で認定していないと説明しました。首相は「政府が全ての情報を総合して判断する」と述べ、今後の情勢変化に応じた柔軟な対応を示唆しました。
米国からの協力要請はなし
また、米国から同海峡におけるタンカー護衛の協力要請は現時点でないことも明らかにしました。これにより、日本政府が直ちに軍事面での関与を迫られる状況には至っていないことが確認されました。
イラン情勢を巡っては、「重要影響事態」についても「該当するとした判断は行っていない」と語り、現段階では後方支援を含む具体的な行動には踏み込まない姿勢を強調しました。政府は引き続き、国際情勢の推移を注視しながら、国内経済への影響を最小限に抑えるための対策を講じていく方針です。



