東京都は、生成AI(人工知能)を行政業務に活用するためのガイドラインを策定し、2025年度から試験運用を開始する方針を固めた。文書作成やデータ分析、市民からの問い合わせ対応などでの効率化を目指す。
ガイドラインの概要
ガイドラインでは、職員が生成AIを使用する際の基本的なルールを定める。具体的には、個人情報の入力禁止や、AIが生成した内容の最終確認を人間が行うことなどを徹底する。また、業務に適したAIツールの選定基準や、利用時のセキュリティ対策についても明記する。
試験運用の対象業務
試験運用では、以下の業務を対象とする予定だ。
- 定型文書の作成支援(議事録、報告書など)
- データ分析と可視化
- 市民からのよくある質問への自動応答
- 多言語翻訳の補助
これにより、職員の負担軽減と業務の質向上を図る。
期待される効果と課題
東京都は、生成AIの導入により年間約10万時間の業務削減効果を見込む。一方で、AIの回答に誤りが含まれる可能性や、情報漏洩のリスクなど、課題も指摘されている。ガイドラインではこれらのリスクを低減するための対策も盛り込む。
他自治体への波及効果も
東京都の取り組みは、他の自治体にも影響を与えるとみられる。生成AIの活用は、地方自治体の業務効率化や住民サービスの向上につながる可能性がある。都は試験運用の結果を踏まえ、2026年度以降の本格導入を検討する。



