中国政府は11日、人工知能(AI)に関する総合的な法律の草案を公表した。草案は、AI技術の健全な発展を促進しつつ、安全性や倫理面でのリスクに対処することを目的としている。
草案の主な内容
草案では、AIシステムの開発者や利用者に対し、透明性の確保や差別禁止、プライバシー保護などの義務を課している。特に、顔認識技術の使用については厳格な規制が設けられ、公共の場での無差別な利用が制限される。
国際的な動きと連動
中国の今回の動きは、欧州連合(EU)が推進するAI規制法案と歩調を合わせたものだ。中国は国際社会でのAI規制の枠組みづくりに積極的に参加しており、草案には国際的な基準を反映させたとされる。
一方で、中国政府はAI分野での競争力強化も重視しており、規制が過度に厳しくなり過ぎないよう配慮している。草案では、AI技術の研究開発に対する政府の支援策も盛り込まれている。
専門家からは、草案がAIの倫理的な利用を促進する一方で、企業のイノベーションを阻害しないバランスが求められるとの指摘が出ている。
中国政府は今後、草案に対するパブリックコメントを募集し、年内の成立を目指すとみられる。



