日立、高性能AI「クロード・ミュトス」アクセス権取得 インフラ防御強化へ
日立、高性能AI「クロード・ミュトス」アクセス権取得

日立製作所は5日、米国の新興企業アンソロピックが開発した高性能人工知能(AI)モデル「クロード・ミュトス」へのアクセス権を取得したと正式に発表した。この取り組みは、エネルギー分野をはじめとする重要インフラに対するサイバー攻撃の脅威が増大する中、システム全体の安全性を飛躍的に高めることを目的としている。

クロード・ミュトスの特長と懸念

クロード・ミュトスは、システム内の脆弱性や弱点を極めて高い精度で発見する能力を持つ。その性能は非常に優れている一方で、悪意ある攻撃者に悪用されるリスクも指摘されており、国際的な懸念材料となっている。日立は、自社が提供する電力網や鉄道システムなどのインフラ向けシステムがサイバー攻撃の標的となった場合、社会的に甚大な被害が生じる可能性があると認識。そのため、ミュトスを活用して弱点の早期特定と迅速な修正を図る方針を打ち出した。

提供拡大と日本国内の動き

アンソロピックは今月2日、これまで米国企業が中心だったクロード・ミュトスの提供先を拡大し、15か国以上の約150機関に新たにアクセス権を付与すると発表した。日本国内では、政府機関や一部の金融機関がすでにアクセス権を確保している。日立の今回の参入により、日本の重要インフラ分野における防御体制が一層強化される見通しだ。

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日立とアンソロピックの関係

日立とアンソロピックは今年5月、AIを活用したシステム開発や運用の分野で戦略的な提携を結ぶことを発表していた。しかし、その時点ではクロード・ミュトスの利用は含まれておらず、今回のアクセス権取得は別途の取り決めによるものとみられる。両社の連携は今後さらに深まることが期待されている。

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