挾間美帆、グラミー賞候補に カメレオンの如く多様性を武器に音楽を創造
挾間美帆、グラミー賞候補に カメレオン的柔軟性で挑む

挾間美帆、グラミー賞候補に カメレオンの如く多様性を武器に音楽を創造

世界から注目を集めるニューヨーク在住のジャズ作曲家、挾間美帆が、アメリカ音楽界で最高の栄誉とされるグラミー賞の候補に選ばれた。今月2日に発表された第68回グラミー賞において、彼女は「最優秀インストゥルメンタル作曲賞」のノミネートを受けた。挾間はこの栄誉について、「自分の作品が多くの人の目や耳にとまるチャンスになってうれしい」と喜びを語っている。

クラシックからジャズへの転身

挾間美帆はもともとジャズが専門ではなかった。幼い頃からクラシック音楽を学び、大学ではオーケストラの作曲などを専攻していた。しかし、ビッグバンドサークルに入ったことをきっかけにジャズにのめり込み、大学卒業後は一念発起してアメリカへ留学。本格的にジャズの曲作りを学んだ。その後、2019年からはデンマークの国営放送局が所有するビッグバンド「デンマークラジオ・ビッグバンド(DRBB)」の首席指揮者を務めている。

国境を超えた音楽の融合

グラミー賞候補となった楽曲「Live Life This Day: Movement I」は、DRBBのために書き下ろされた作品だ。この曲は、DRBBの元首席指揮者でありジャズ作曲家の大先輩、サド・ジョーンズの生誕100周年公演のために制作された。特徴は、デンマークのオーケストラも参加している点にある。クラシック音楽を背景に持つ挾間にとって、オーケストラとビッグバンドの共演は「念願だった」と語り、自らタクトを振って指揮を担当した。

カメレオンとしての柔軟性

国籍も思想も言語も異なる人々と一つの音楽を作り上げるという難題に直面する挾間は、自身を「カメレオン」に例える。「この人の前では焦りを見せちゃいけないとか、空気を読んで人との接し方を調整する。日本人の強みだと思うけど、それが私の武器」と述べている。彼女の音楽は、音と音だけでなく、人と人まで調和させる一体感にあふれ、聴く者を思わず体を揺らしたくなるような魅力を放っている。

プロフィールと経歴

挾間美帆は1986年11月13日生まれで、東京都出身。国立音楽大学を卒業後、アメリカのマンハッタン音楽院大学院に進学し、2012年にジャズ作曲家としてデビューした。2019年にはグラミー賞の「最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバム賞」にもノミネートされており、国際的な活躍が続いている。