島根の水産高校生が「シイラーメン」を開発、地域魚の魅力をラーメンで発信
島根県立浜田水産高等学校の生徒2人が、県内で水揚げされる魚類「シイラ」を活用したラーメン「シイラーメン」を開発しました。シイラは島根県で一定の水揚げ量があるものの、一般的な認知度は低く、その魅力を広めるために試行錯誤が続けられています。この取り組みは、商品化を目指す意欲的なプロジェクトとして注目を集めています。
高校生2人の協力による開発プロジェクト
開発を手掛けたのは、食品流通科2年の三原万葉さん(17歳)と海洋技術科2年の松本寛佳さん(16歳)です。彼らは、一般財団法人「地域・教育魅力化プラットフォーム」などが主催する「しまね未来共創チャレンジ」への参加をきっかけに、このプロジェクトを始めました。三原さんは、母親が日本料理店を営む影響で幼い頃から料理に親しみがあり、魚をさばく技術に憧れて同校に進学。ラーメン好きが高じて「変わったラーメンを作りたい」と考え、シイラに注目しました。
島根県水産技術センターによると、2024年のシイラの県内水揚げ量は127トンに上りますが、サザエやノドグロなどと比べると、一般消費者にはなじみが薄い魚です。三原さんは、身近なラーメンと組み合わせることでシイラの魅力を発信しようと、友人である松本さんを誘い、2025年7月後半から開発に着手。週に1回程度の試作を重ねてきました。
上品なスープと燻製切り身が特徴の「シイラーメン」
「シイラーメン」の特徴は、乾燥させたシイラの骨を使用したスープです。あっさりとして上品な味わいに仕上がり、燻製にしたシイラの切り身をトッピングとして添えています。さらに、出雲市内のラーメン店からアドバイスを受け、製麺のコツや味変用のラー油の活用方法を学びました。同店から提供された小麦粉やかん水を使用し、やや細めでもちもちとした食感の麺に仕上げています。
トッピングには、地元特産の赤てんや浜田産のキクラゲ、メンマなども加え、地域の食材をふんだんに活用。2025年12月20日には、浜田市内の石央文化ホールで開催されたイベントに合わせて試験販売を実施し、訪れた人々から「麺にもちもち感がある」「燻製のシイラがおいしい」と好評を得ました。
商品化への展望と今後の目標
三原さんと松本さんは、燻製シイラの商品化や「シイラーメン」のカップ麺化を目指して活動を続けています。三原さんは「味のパンチ力はまだまだだと思う。いろんなイベントに出店して、もっとおいしいシイラーメンにしていきたい」と語り、松本さんも「シイラのおいしさが詰まったラーメンになった。シイラの魅力をもっと広めたい」と意気込みを述べています。このプロジェクトは、地域資源を活用した食品開発の好事例として、島根県の活性化に貢献することが期待されています。