泥まみれ奮闘記 畝作りに挑む農業初心者
4月26日、アドバイスを受けながら耕運機でなんとか畑の3分の2程度を耕した大村記者。さて、苗を植えようかと思っていたら、理事長の本郷繁之さん(67)から「次は畝作りね」とくわを渡された。
畝作りの理由と技術
本郷さんによると、畝を作るのにはいくつか理由がある。主な目的は水はけを良くすることだ。排水ができずに根腐れを起こせば、作物は枯れてしまう。また、通気性が高まれば根が張りやすくなり、丈夫な作物が育つという。
本郷さんは50~60センチの幅にくわで土を盛っていく。力などいらないかのようにサクサクと簡単にやってみせる。記者がやると余計な力が入り、ぎこちない動作になる。ずっと中腰で作業するため、かなり体力を消耗する。思わず「機械で出来ないんですかね」と音を上げると、本郷さんに一蹴された。
苗の準備と植え付け
1時間ほどで当面必要な4本半の畝が完成した。今回植えようと持ってきたのは、県立瀬戸南高の生徒が丹精込めて育てたミニトマトやナスなどの苗計15本。それと大好物のサツマイモの苗も12本、ホームセンターで購入した。事前に本郷さんから言われていた化成肥料(5キロ約1000円)も買ってきた。
化成肥料は窒素、リン酸、カリウムといった植物の生育に必要な栄養素がバランスよく配合されている。しかし、直接根が触れると傷んでしまうという注意点がある。
「ちょっと深めに穴を掘ってね」と本郷さん。スコップで苗の根がすっぽり入るよりも少し深めに掘る。まず一握りほど化成肥料を入れ、土をかぶせて根が直接触れないように苗を植える。深めの穴はそのための工夫だった。
堆肥と支柱の活用
化成肥料のほか、牛ふんを発酵させた堆肥をサッとまく。こちらは農園が格安で用意してくれる。堆肥を加えると土が軟らかくなるそうだ。ミニトマトなどは苗の横に棒を立てて、ひもで優しく縛る。風で倒れないようにし、まっすぐ育てるためだ。棒は1本20円で貸してくれる。
作業終了と温泉で癒やし
じょうろで水をあげて、この日の作業は終了。気づけば、ズボンは泥まみれになっていた。疲れを癒やすため、近くの温泉に向かった。



