銘柄米の価格下落が加速か スーパー店頭で値下がり続く 業界が注視する3月と5月の動向
銘柄米価格が下落加速か 業界注目の3月・5月動向 (20.02.2026)

銘柄米の価格下落が本格化 スーパー店頭で4週連続値下がり

産地と品種が明確に表示された「銘柄米」の価格が、全国のスーパーマーケットの店頭で下落傾向を見せ始めている。高値で仕入れた流通業者が在庫圧縮を図るため、価格を引き下げて小売店に出荷している可能性が指摘されている。業界関係者の間では、この下落傾向がさらに加速する具体的な時期についても活発な議論が交わされている状況だ。

農林水産省の調査で明らかになった下落傾向

農林水産省が2月20日に公表した最新の調査結果によると、2月9日から15日までの1週間に、全国約1千店舗のスーパーで販売された銘柄米5キログラムの平均価格は、税込みで4,209円となった。これは前週と比較して85円(2.0%)の下落を示しており、調査を開始した昨年2月以来、初めて4週連続での値下がりを記録した。

昨年の同時期の価格である3,929円と比較すると依然として高い水準にあるものの、昨年11月3日から9日にかけて記録したピーク価格4,573円からは約8%下落している。ブレンド米などを含めたコメ全体の平均価格も、今回の調査では4,122円となり、82円(2.0%)下落した。こちらも3週間ぶりの値下がりとなっている。

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業界が注視する3月と5月の動向

流通業界の関係者によれば、価格下落の兆候は少し前から確認されていたという。ある大手スーパーのバイヤーは「5キログラムで2,980円という価格が当たり前になる日も近いかもしれない」と述べ、価格調整の対応策を検討してきた経緯を明かしている。

特に業界内で注目されているのが、今後の価格動向を左右する可能性がある3月と5月の時期だ。これらの時期には、在庫調整の動きが本格化したり、新たな需給バランスの変化が生じたりする要因が重なるため、下落傾向が加速するのではないかとの見方が強まっている。

背景には、昨年来の高騰した価格で仕入れた在庫を抱える流通業者が、資金繰りの改善や倉庫スペースの確保を目的に、値下げをしてでも在庫を減らそうとする動きがあると分析されている。消費者にとっては、これまで高値が続いていた銘柄米が手に入りやすくなる可能性がある一方で、生産者や流通業者にとっては収益圧迫の要因となるため、今後の動向には細心の注意が払われている。

農林水産省の担当者は「価格下落が一時的なものなのか、継続的な傾向なのかを見極めるため、引き続き市場動向を注視していく」とコメントしている。今後の価格動向は、消費者の購買行動や生産者の作付計画にも影響を与える可能性があり、関係各所の関心は高まっている。

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