徳島市佐古一番町の「ブレーメン動物専門学校」が、学生主体で運営する動物園の開設準備を進めている。4階建ての建物内で25種類、100匹以上の動物を展示する予定で、早ければ今年度内にオープンする。ケージや紹介の看板などを学生たちが手作りし、「学びながら育てる動物園」を目指す。同校によると、動物専門学校の動物園開設は珍しいといい、学生確保にもつなげたい考えだ。
実践的な学びの場として
同校では、一般の飼い主の協力を得てペットの毛のトリミングや犬のしつけ、動物看護などの授業を実施。学生たちは接客、施術、引き渡しを通じて実践的な技術を磨いている。また、ヤギやモルモット、ウサギ、ヘビなど多種多様な動物を飼育しており、学生は日々の世話に加え、地域のイベントでアニマルショーも行ってきた。
学生が主体となる動物園運営
動物園は、展示場作りから運営まで学生が担う。学生たちは動物の習性を調べ、どんなケージが適しているかを検討。木材で自作し、動物紹介パネルも手書きする。接客も担当し、来場者への説明や動物との触れ合いに対応。教員はスタッフとして一緒に働きながら指導する。
園長に就任予定の同校教員、田坂翔平さん(35)は「動物の魅力を人に伝える力は現場でしか育たない。学生の頃から来場者と関わり、行動力や提案力を身につけてほしい」と狙いを語る。
施設概要と今後の計画
同校は4月、隣接する訪問介護ステーションだった建物を取得。動物飼育施設として県の使用許可が出れば改装を始め、展示エリアや動物との触れ合いスペース、アニマルショー用ホールなどを整備していく。
動物園やアニマルカフェの飼育員を目指す2年の女子学生は「学生のうちから動物園づくりに携われるのはとてもうれしい。動物それぞれの特性やかわいさを知ってほしい」と意気込む。飼育スペースの設計に励む2年の女子学生も「動物が暮らしやすく、来場者にも見やすい空間づくりを考えたい」と笑顔を見せた。
10月の学園祭で来場者に一部お披露目する予定で、準備が整えば土曜、日曜に有料で開放する考えだ。今後はカピバラやインコなど新たな動物の導入も検討しているという。田坂さんは「完成形を決めず、学生たちのアイデアで進化し続ける動物園にしたい」と話している。



