下川町のアイスキャンドル発祥の地から地域創生へ、町民一丸の挑戦が光る
北海道下川町は、日本のアイスキャンドル発祥の地として知られています。その歴史は約40年前にさかのぼり、観光資源が限られる中で地域を盛り上げようとする「下川のチャレンジ精神」が込められています。この精神は、今も町民や若手職員によって受け継がれ、冬の風物詩として輝きを放っています。
アイスキャンドルミュージアムで町民が一丸となる光景
毎年2月に開催される「しもかわアイスキャンドルミュージアム」では、町の若手職員や町民が協力してアイスキャンドルを作り、明かりをともします。ハート形のかまくらに設置されたアイスキャンドルは、温かさと幻想的な雰囲気を醸し出し、町全体を包み込む特別な光景を生み出しています。この活動は、下川の歴史や人々の絆を次世代に引き継ぐ重要な取り組みであり、多くの人々に訪れてほしいと願われています。
スキージャンプの町としての誇りとコミュニティの結束
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックでは、下川町が「スキージャンプの町」として注目を集めました。下川商業高校出身の伊藤有希選手と二階堂蓮選手のパブリックビューイングには、人口約2800人足らずの小さな町にもかかわらず、未明に50~60人もの住民が集まり、驚きをもって迎えられました。この出来事は、町の結束力の強さを物語っています。
人と人との距離が近い下川町の温かい文化
下川町では、人と人との距離が近く、地域課題の把握のために高齢者に接する機会を増やすスマホ相談室が開催されています。ここでは、知り合いになると野菜やお菓子を分け合う「おすそ分け文化」が根付いており、温かい人間関係が築かれています。元々の住民も移住者も情熱的な人が多く、昨年12月からは「voyage_shimokawa(ボヤージュ下川)」というプロジェクトが始動し、人々をつなぎ、情報を共有して課題解決を目指しています。
人手不足の課題と地域資源を生かした未来への展望
町内では、アスパラガスの収穫とトマトの定植の時期が重なるため、人手不足が課題となっています。この問題を解決するため、都会の人々をターゲットに農業や林業を体験してもらうツアーを企画し、農家の手助けにつなげる取り組みが検討されています。既存の資源を最大限に活用しながら、下川町のファンを増やし、持続可能な地域創生を目指す姿勢が感じられます。
菅沼亮輔さんの挑戦と地域おこし協力隊としての役割
菅沼亮輔さんは、長崎市出身で、大学と大学院で地震や津波を研究し、「地方創生と防災に取り組みたい」との思いから国土交通省に入省しました。茨城県や北海道、本省での勤務を経て、2025年4月に地域おこし協力隊員として下川町へ移住。しもかわ地域振興機構に在籍し、定住に向けた施策の検討や地域課題の収集、町役場の業務改善などに取り組んでいます。彼の活動は、下川町の未来を切り開く一助となっています。
