宮崎・三股町の挑戦「自分たちで楽しく」 福祉の壁を越えた住民主体の215の活動
宮崎・三股町の挑戦「自分たちで楽しく」福祉の壁を越える

福祉の常識を覆す宮崎・三股町の挑戦

福祉関係者の間で注目を集める町がある。宮崎県三股町だ。この町では、社会福祉協議会内に実践支援研究室「コミュニティデザインラボ」を設立し、「自分たちのまちを自分たちで楽しく」を掲げた住民主体の活動が活発に展開されている。わずか5年間で、地域課題を解決するための取り組みが215も創出されたという驚異的な成果を上げている。

苦い経験から生まれた発想の転換

この活動の原動力となったのは、支援が届けたい人に届かなかった苦い経験だ。当初、子育て家庭に食料を配る事業を「家族のだんらん応援便」と名付けて始めようとした。しかし、ある女性から「そんな名前だと気兼ねして受け取りたくない」と指摘され、担当者は「どぎもを抜かれた」と感じたという。

この言葉をきっかけに、発想を大きく転換。福祉的なイメージを薄め、「たくさんあるからどうぞ」という気軽な意味を込めて「みまたん宅食どうぞ便」と改名した。デザイナーに依頼してチラシやホームページを作成し、LINEで簡単に申し込めるようにすると、依頼が相次いだ。

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住民の「してみたい」を引き出す仕組み

三股町の取り組みの特徴は、福祉っぽさを極力排除し、住民自身の「してみたい」という意欲を引き出している点にある。例えば、「よる学校」と呼ばれる活動では、普段は出会わない人々が自然と交流する場が生まれている。これにより、従来の福祉サービスではカバーしきれなかった地域のつながりが強化されている。

コミュニティデザインラボの活動は多岐にわたり、以下のような成果を上げている。

  • 住民主体の活動が5年間で215件創出
  • 福祉のイメージを薄め、気軽な参加を促進
  • デジタルツールを活用した効率的な支援体制の構築
  • 地域課題の解決に向けた持続可能なモデルの確立

この町の挑戦は、福祉と地域活性化の新たな可能性を示している。従来の枠組みに捉われず、住民の声に真摯に耳を傾け、実践的な解決策を生み出すプロセスが、全国の自治体から注目を集めている。宮崎県三股町の事例は、地域社会の未来を考える上で貴重な示唆に富んでいる。

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