基山町がガイダンスセンターを計画、歴史文化と観光情報を発信し2028年度開館目指す
基山町ガイダンスセンター計画、2028年度開館で観光発信 (11.03.2026)

基山町がガイダンスセンターを計画、歴史文化と観光情報の発信拠点に

佐賀県基山町は、福岡県筑紫野市との県境に位置する基山を中心に、古里の歴史文化や観光情報を国内外に発信する「ガイダンスセンター」の建設準備を進めています。この施設は、住民が地元の特色を学び、まちづくり活動に生かす拠点としても機能し、2028年度の開館を目指しています。

施設の基本概念と規模

町教育委員会によると、ガイダンスセンターは、町立基山小・中学校やJR基山駅に近い中央公園(基山町宮浦)の一角に建設されます。基本概念として、情報発信施設多世代に伝える施設多世代が集う施設の3点を掲げています。施設では、基山のほか、甘い菓子文化を広めた長崎街道(シュガーロード)、ツツジの名所として知られる大興善寺、伝統芸能「御神幸祭」など、特色ある歴史文化や観光資源をPRする計画です。

施設規模は平屋建てで床面積158平方メートル、駐車場は新設と既存分を合わせて約50台を確保します。予定地の近くには町立図書館があり、図書館内では難しい郷土資料の肉声解説や音響設備を使った映像展示が可能になります。

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事業費とスケジュール

事業費は約1億3000万円と想定され、その半分を国の社会資本整備総合交付金で賄います。町は、2026年度一般会計当初予算案に実施設計費1460万円を盛り込み、2027年度の着工、2028年度の完成を予定しています。開館後は、年間1万人以上の来館者を見込んでいます。

また、住民のまちづくり団体の活動拠点としての機能も備える方針で、町教委教育学習課の井上信治課長は「子どもたちが地元の魅力を再発見し、古里への愛着や誇りにつながる施設にしたい」と話しています。

「キングダム」との関連と観光への期待

基山町の基山(404メートル)は、町出身の漫画家原泰久氏が手がける人気作品「キングダム」ゆかりの地として、コスプレイヤーから注目を集めています。昨年11月には、基肄城跡で古代の雰囲気を楽しむ体験イベントが開催され、「キングダム」の登場人物に扮したコスプレイヤーが親子連れと撮影に応じるなど、地域おこしにつながっています。

基肄城は、倭国が白村江の戦いで敗れた後、唐・新羅連合軍の攻撃から大宰府を守るために造られた山城で、天智天皇の命によって665年に築かれたと伝わります。一帯は交通の要衝でもあり、戦国時代には大友氏や大内氏らが覇権を争いました。原氏は、古里の自然と歴史に親しんだ体験が物語につながったとされています。

町商工観光課の木塚友里子・観光係長は「基山の歴史的価値を尊重しつつ、肩肘張らずに楽しめる観光資源としての価値も引き出したい」と語り、春の行楽シーズンに向けて期待を寄せています。

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