福島浜通りサイクルルートがナショナルサイクルルート候補に、夏にも指定見通し
福島浜通りサイクルルートがNCR候補、夏指定へ (26.03.2026)

福島浜通りサイクルルートがナショナルサイクルルート候補に、夏の指定を目指す

福島県の浜通り沿岸部を縦断する「ふくしま浜通りサイクルルート」が、日本を代表する自転車道として、ナショナルサイクルルート(NCR)の候補に選ばれました。順調に手続きが進めば、夏にも国土交通大臣からの正式指定を受ける見通しです。この指定は、浜通り地域の振興や、自転車愛好者を中心とした交流人口の拡大につながる重要な一歩となります。

NCR制度と浜通りルートの概要

NCRは、サイクルツーリズムの推進を目的として2019年に始まった制度で、これまでに広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道」など、全国で6ルートが指定されています。指定ルートには外国人旅行者を含む多くの自転車愛好者が訪れており、浜通りサイクルルートも、その狭き門を突破した形です。

浜通りサイクルルートは、いわき市から新地町までの海沿いの観光名所を結ぶ、延長178キロのコースです。県などで構成する推進協議会が指定を申請しており、4月からは有識者による現地審査が始まります。協議会は、案内標識や安全対策の確認を進め、東北地方で初となる正式指定を目指しています

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充実した施設と交通の利便性

ルート上には、旅の出発点となる「ゲートウエー」をいわき市、富岡町、新地町の計4カ所に設置。ロッカーや着替えスペースを備え、自転車愛好者をサポートします。また、休憩や宿泊が可能な「サイクルステーション」や、往路を自転車、復路を公共交通機関で移動できる仕組みも、各地の施設や事業者の協力により整備されました。

さらに、このルートの大きな利点は、JR常磐線の鉄路が併走していることです。4月からは土日と祝日に、自転車を列車に持ち込めるサイクルトレインの運用が開始されます。協議会や関係団体は、沿線施設に駐輪ラックを設けるなど、自転車愛好者を迎え入れる態勢を強化し、誘客の増加を図る計画です。

観光振興と復興のメッセージ

県などは、いわき七浜海道や相馬市の松川浦など、浜通りの美しい風景を楽しんでもらうことで、観光振興に期待を寄せています。同時に、多くの人々に浜通りを訪れてもらい、東日本大震災からの復興の現状を伝えることも重要な狙いです。

ルートには、全行程を地域や目的別に分けたモデルコースが設定されており、本格的な愛好者向けの80キロ超のコースが大半を占めます。協議会は、双葉町の県復興祈念公園などを発着点とする短・中距離コースも提案し、子どもから大人まで自転車を楽しめる環境づくりを進めています。

この取り組みは、地域活性化と観光促進を両立させ、福島県の新たな魅力を発信する機会となるでしょう。

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