宝塚市がMICE誘致に本格参入、新年度予算で宿泊費補助制度を創設
兵庫県宝塚市は、学会や会議、展示会などのMICE(マイス)誘致を本格化する。市は新年度予算に300万円を盛り込み、参加者の宿泊費などを補助する新制度を設ける方針を明らかにした。これにより、観光資源が豊富な同市の魅力を活かし、地域経済への波及効果を期待している。
多様なホテルと観光スポットが強み
宝塚市は、JR福知山線と阪急宝塚線・今津線が通り、伊丹空港にも近い交通の便の良さが特徴だ。JRと阪急の宝塚駅周辺には、趣の異なる三つのホテルが集積している。
- 宝塚ホテル:歌劇ファン向けで、最大1200人収容の「宝寿」など四つの宴会場を備える。
- 宝塚ワシントンホテル:ビジネス客向けの施設。
- ホテル若水:温泉を有する和風の宿泊施設。
また、観光資源にも恵まれており、宝塚大劇場や市立手塚治虫記念館、中山寺や清荒神清澄寺などの寺社、さらには阪神競馬場やダリア園などが点在する。MICE参加者にこれらの観光地をアピールできれば、飲食やお土産購入を通じた消費拡大が期待される。
補助制度の導入背景と市長の見解
昨年、市はある学会の誘致を試みたが、補助金を出す他自治体に敗れた経験がある。この教訓を踏まえ、今回、会場費や参加者の宿泊費などを補助する制度を新たに設けることにした。森臨太郎市長は記者会見で、「最近は京都や大阪などのメジャーな場所は、飽きられている傾向があると聞いている」と指摘。さらに、「シミュレーション上も中規模の国際会議なら十分受け入れ可能で、勝算はある」と述べ、自信を見せた。
この取り組みは、MICE誘致を通じて地域の活性化を図るもので、宝塚市の観光業や小売業などへの経済効果が注目される。新制度の詳細は今後、市の公式発表を通じて明らかにされる予定だ。
