大型連休の旅行者数、微増傾向に 国内旅行費用は6年ぶり減少の見通し
旅行大手のJTBは4月2日、今年の大型連休期間(4月25日~5月7日)における旅行動向の推計を発表しました。連休の日並びが長い休暇を取りやすい形となっていることから、国内外で1泊以上の旅行をする人は前年同期比1.9%増の2447万人となる見込みです。
国内旅行者数は1.7%増、海外は8.5%増と好調
旅行者数の内訳を見ると、国内旅行が1.7%増の2390万人、海外旅行が8.5%増の57.2万人と予測されています。特に海外旅行は堅調な伸びを示しており、韓国や台湾などの近場の行き先が人気を集めている状況です。
国内旅行費用、物価高の中でも6年ぶり減少へ
注目すべきは国内の平均旅行費用(1人あたり)の動向です。JTBの推計によると、今年の大型連休期間中の平均旅行費用は2.1%減の4万6000円となり、コロナ禍の影響が大きかった2020年以来、実に6年ぶりの減少が見込まれています。
現在、物価高の影響で宿泊費などの旅行関連費用は高止まり傾向にありますが、旅行スタイルの変化が費用減少の要因となっています。具体的には、短期間の旅行や近場での旅行、自家用車を利用した旅行が増加しており、これらの短期化・近場化の傾向が平均旅行費用の微減につながっていると分析されています。
海外旅行費用は2.2%増、近場人気が続く
一方、海外旅行の平均費用は2.2%増の32万9000円と予測されています。これは燃料費の上昇や為替変動などの影響が考えられますが、それでも韓国や台湾など比較的手頃な行き先が人気を保っていることから、海外旅行需要は堅調に推移しています。
調査は国際情勢の変化期に実施
今回の調査は、米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まった直後の3月6日から11日にかけて実施されました。インターネットを利用した調査方法で、1万人を対象に行われたものです。国際情勢が緊迫する中での調査実施という背景も、今後の旅行動向を考える上で注目される要素と言えるでしょう。
全体として、今年の大型連休は旅行者数が微増する一方で、国内旅行費用が6年ぶりに減少するという特徴的な傾向が見られそうです。物価高が続く中での旅行費用減少は、消費者の旅行スタイルの変化を反映した結果と言え、今後の旅行市場の動向にも影響を与える可能性があります。



