映画館不足の鳥取市に新たな文化拠点、移住者がミニシアターを開設
映画館が少ない鳥取市において、ミニシアター「シネマドア」が2026年4月3日に正式オープンしました。このプロジェクトは、東京から移住した金塚敬子代表が中心となり、クラウドファンディング(CF)を通じて資金を調達し、実現に至りました。目標額400万円に対し、約470万円が集まり、鳥取市元町の袋川沿いにあった空き店舗を改修して、約30平方メートルのシアタースペースとカフェスペースを備えた施設が誕生しました。
クラウドファンディングで地域の期待を集める
金塚代表は、鳥取市の映画館不足を感じ、移住団体の仲間と話し合ったことをきっかけに、昨年11月からCFを開始。多くの支援者から賛同を得て、今年2月までに目標額を上回る資金が集まりました。これにより、135インチのスクリーン(縦1.6メートル、横3メートル)を設置した20席のシアターと、軽い飲食が可能な約30平方メートルのカフェスペースを整備。3月中旬にはプレオープンイベントを開催し、地域住民やCF参加者を迎えました。
映画監督や地元住民から温かいエール
プレオープンイベントでは、鳥取県倉吉市出身の映画監督、足立紳さん(53歳)がミニトークショーを実施。足立監督は、自身の作品「Good Luck」の制作裏話を披露し、「30分の短編を予定していたが、素晴らしい俳優との出会いで100分の作品になった」と笑いを誘いました。また、「いつか鳥取で映画を撮りたい」と語り、ミニシアターに対して「長く愛される空間であってほしい」とエールを送りました。
参加した鳥取市の高校生(17歳)は、「映画を見た後も語り合える空間があり、とても過ごしやすい。定期的に訪れたい」と感想を述べ、地域の若い世代からも歓迎の声が上がっています。
多様な作品で映画文化を発信
オープニング作品として、「Good Luck」のほか、フィンランドを舞台にした「かもめ食堂」や、アイスランドのジェンダー平等を描いたドキュメンタリー「女性の休日」など、計6作品が上映されます。金塚代表は、「計画通り、映画に没入できる空間を実現できた。いつでも立ち寄れる居場所のような空間であり、映画を見て良かったと感じてもらえる場にしたい」と喜びを語っています。
営業時間は午前10時から午後6時までで、水曜日と木曜日は定休日(春の大型連休中は開館)。料金は2000円で、問い合わせは同社(0857-30-2555)までとなっています。このミニシアターは、鳥取市の映画文化の新たな拠点として、地域コミュニティの活性化に貢献することが期待されています。



