お台場に「世界最大級」噴水完成、観光起爆剤に期待も費用と環境に懸念
お台場に世界最大級噴水完成、観光期待も費用批判

お台場に「世界最大級」噴水が完成、観光の新たな目玉に

東京都が東京・お台場海浜公園(港区)で整備を進めてきた大型噴水「東京アクアシンフォニー」が完成し、3月28日から一般公開される。都はその規模の大きさから「世界最大級」と位置づけ、臨海部の新たなランドマークとして観光振興を図る方針だ。しかし、整備費用に対する「無駄遣い」との批判や周辺環境への影響といった懸念も抱えながらのスタートとなる。

高さ150メートル、ドバイの噴水をしのぐ規模

「東京アクアシンフォニー」は、お台場海浜公園から約170メートル沖合の海上に設置された。噴水は高さ150メートル、横幅250メートルまで水が噴き上がる大規模なもので、都はこれを最大の売りとしている。これにより、高さ140メートルで「世界最大」とされるアラブ首長国連邦(UAE)の「ドバイ・ファウンテン」を上回る規模とされている。

噴水ショーは午前11時から午後9時まで、1日計10回(各回約10分)実施される予定で、音楽や光による演出が加えられる。都は年間3千万人の来場者を見込んでおり、お台場周辺の観光活性化に大きな役割を果たすことが期待されている。

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小池知事の肝いり政策、観光起爆剤として期待

この噴水整備は、小池百合子都知事の「肝いりの政策」とされ、都幹部もその重要性を強調する。臨海副都心は2015年にピーク時の5680万人を記録したが、コロナ禍の影響で3千万人台まで落ち込んだ。さらに、人気の観覧車を擁した商業施設「パレットタウン」や温泉施設「大江戸温泉物語」が相次いで撤退するなど、地域の観光資源が減少している。

こうした状況を打破するため、都は2022年から水辺との親和性が高い噴水の整備を検討してきた。観光の起爆剤として、新たな魅力を創出する狙いがある。

整備費用への批判と環境への懸念が根強く

一方で、噴水整備には当初から都議会などを中心に批判や懸念の声が上がっている。特に、総額で公表されていない整備費用に対する「無駄遣い」との指摘が根強い。物価高騰で都民の生活が厳しい中、大規模な公共事業への支出に疑問を投げかける意見も少なくない。

また、周辺の環境への影響も懸念材料となっている。海上への設置による生態系への影響や、噴水の運転に伴うエネルギー消費など、持続可能性に関する課題が指摘されている。これらの問題を抱えながら、噴水が観光の目玉として成功するかどうかは不透明な部分もある。

専門家からは「地域の総合力」が成功の鍵との指摘

この件について、よろず物書き業・翻訳家のマライ・メントライン氏は、観光や遊び場としての成功は「エリアとしての賑わい」に由来すると指摘する。特に近年は、目印となるランドマークの力だけではなく、「地域の総合力」が重要とされている。お台場においても、噴水単体の魅力だけでなく、周辺施設やアクセス、地域全体の魅力向上が不可欠との見方を示している。

都は噴水を核とした観光振興を図るが、費用対効果や環境配慮を踏まえた運営が求められる。今後の動向に注目が集まる。

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