【谷中エリア完全ガイド】昭和レトロな街歩きと古民家リノベーション施設を巡る大人旅
谷中エリア完全ガイド:昭和レトロな街歩きと古民家リノベを巡る旅

東京都台東区に位置する谷中は、古き良き下町の情緒と現代的な感性が調和した魅力的なエリアです。本記事では、四季折々の自然が楽しめる「谷中霊園」、人情味あふれる「谷中銀座商店街」、古民家を再生した複合施設「上野桜木あたり」、そして日暮里駅東側の人気和洋菓子店「和洋菓子 EDO USAGI」を詳しく紹介します。散策のたびに新しい発見がある、この街の奥深い魅力を紐解いていきましょう。

谷中で外せない3つの場所|歩いて感じる、昔と今

日暮里駅の西側に広がる谷中は、江戸時代から続く風情豊かな寺町です。関東大震災や戦時中の空襲による被害を免れたエリアが多く、昔ながらの入り組んだ路地や石垣が残り、昭和にタイムスリップしたようなノスタルジックな雰囲気を楽しめます。多くの著名人が眠る「谷中霊園」を心静かに散策した後は、下町らしい活気に満ちた「谷中銀座商店街」で食べ歩きを満喫するのがおすすめです。近年では、昭和初期に建てられた古民家を再生した「上野桜木あたり」のように、古い建物をリノベーションして新たな命を吹き込んだ施設も注目を集めています。散策の締めくくりには、駅の反対側へ足を延ばして、かわいらしい妖怪大福が人気の「和洋菓子 EDO USAGI」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

①谷中霊園|都会のオアシスで歴史と緑に癒される

約10ヘクタールという都内でも屈指の広大な敷地を誇る都立霊園。霊園の中央を南北に貫く「さくら通り」は桜の名所として有名で、約300メートルにわたり満開のソメイヨシノが頭上を覆う「桜のトンネル」は必見です。北側に位置する寛永寺の墓地内には徳川慶喜の墓所があり、その他に渋沢栄一をはじめ、画家や芸術家、俳優など多くの著名人が眠っています。開設は明治7年(1874年)で、年季の入った石畳や老樹、かつて五重塔があった天王寺の跡地など、歴史的な風情を感じさせる景観も魅力です。重厚な佇まいの墓石が並ぶ中、青々とした木々の隙間から届く優しい木漏れ日を感じながら歩くと、心が凛と整っていく感覚に包まれます。都会の喧騒を忘れさせる静寂の中で豊かな自然に癒される、極上の散策スポットです。

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②谷中銀座商店街|昭和レトロな雰囲気の中で特別なスイーツを堪能

日暮里駅から徒歩5分ほどの場所にある谷中のシンボル「夕やけだんだん」を下った先に広がる商店街。全長約170メートルの通りに惣菜店や喫茶店、雑貨屋など約60店舗が立ち並んでいます。かつては「地域猫」の聖地として知られた「夕やけだんだん」ですが、近年の保護活動などにより猫を見ることはほとんどなくなったとのことです。

ゲートをくぐって最初に訪れたいのは、和栗専門店「和栗や」。平日の午前中にもかかわらず3~4組が並んでおり、噂通りの人気に驚かされます。イートインのみで提供される「モンブランデセル」(1700円)は、絞りたてならではの和栗本来の繊細な風味が楽しめる唯一無二の逸品。まずは上から一口すくい、ふわっとした食感が口の中に広がるのを味わうのがおすすめです。付け合わせのオリジナルほうじ茶の香ばしさがモンブランによく合います。

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続いて、フロランタン専門店「アトリエ ド フロレンティーナ」へ。丁寧に手作りされたフロランタンは食べやすい一口サイズで、サクサクとした軽い食感が特徴的です。定番フレーバーは「プレーン」「焼きリンゴ」「オランジェ」「黒糖キャラメル」「ココア&ヘーゼル」「アールグレイ」「そばの実&黒ごま」の7種類。夏の「夏塩」や秋の「かぼちゃ」など季節限定フレーバーも人気です。古き良き昭和の面影が残る商店街で、ここでしか出会えない特別なスイーツを楽しんでみてはいかがでしょうか。

③上野桜木あたり|再生された古民家にこだわりのショップが集結

昭和13年(1938年)築の3軒の古民家を活かした複合施設。路地と座敷がひと続きになっており、地域の人々と訪れる人との交流の場としても機能しています。所有者である塚越商事株式会社(東京都中央区)によって再生されたこの場所は、古い建物の魅力を知り、暮らしの文化を体験できる空間です。座敷を使ったイベントも活発に行われています。

パンの焼ける甘い香りに誘われて覗いたのは、ブーランジェリー&パティスリー「Think」。令和5年(2023年)にオープンしたこの店は、パティスリーとブーランジェリーの経験を持つ職人がタッグを組み、フランスの伝統的な製法や素材へのこだわりを大切にしたパンや焼き菓子を提供しています。しばらく並んでから店内に入ると、洗練された和の空間にパンや焼き菓子が整然と並んでいました。赤ワイン風味の「カンパーニュ サングリア赤」(ホール1920円、ハーフ960円)は、低温熟成の生地に赤ワインで煮たセミドライイチジクやブルーベリー、ナッツ類をたっぷり混ぜ込んで焼き上げた一品。外はパリッ、中はもちっとした日本人好みの食感が特徴です。一番人気の「ミルクフランス」(380円)は、瑞々しい生地に濃厚なミルククリームを挟んだ商品で、1日に200個売れる人気ぶり。濃厚ながら後味が軽く、幅広い世代から支持されています。

続いて、塩とオリーブオイルの専門店「おしおりーぶ」へ。コンセプトは「塩と油は生きるために必要なもの、それらを楽しみながら食生活に取り入れる」。国内外から取り寄せたこだわりの商品はすべてテイスティング可能で、スタッフのアドバイスを受けながら実際に味わい、組み合わせの奥深さを発見できるのが魅力です。特に注目は、ポルトガルの聖地ファティマ産の早摘みグリーンオリーブと熟したブラックオリーブをブレンドしたエキストラバージンオリーブオイル「アゼイテ・ファティマ」(2600円)。日本国内ではおしおりーぶでのみ販売されています。店舗オリジナルのスモークしたオリーブオイルやバルサミコ酢もおすすめです。

和洋菓子 EDO USAGI|日暮里駅東側の人気和洋菓子店へ

日暮里駅東側の静かな一角にある和洋菓子店。「谷中の墓地からやってきた食いしん坊な妖怪」こと「妖怪大福」は、愛嬌あるとぼけた表情がかわいく、子どもから大人まで夢中にさせています。いちごからスタートした妖怪大福は、次々とバリエーションが増え、今ではいちごとあんずが一年中購入できるレギュラー商品に。その他にぶどうやキウイ、シナモンアップルなど旬の果物を使ったものや、さくら餅や柏餅、水大福など、季節ごとに違った妖怪に出合えます。一つひとつ異なる表情を見比べ、お気に入りの子を探してみましょう。購入もイートインも可能で、左は「いちご大福」(購入390円・店内397円)、右は「あんず大福」(購入340円・店内346円)。

※掲載したお店や施設の臨時休業および年末年始・ゴールデンウイーク・お盆休みは営業時間などが変更になる場合がございます。事前にご確認ください。

※掲載のイラストマップは縮尺や詳細な位置など、実際と異なる場合がございます。

※2026年4月28日現在の情報です。

【次回予告】次回は谷根千さんぽ特集(前編)を紹介します。下町情緒あふれる風景と、個性豊かなカフェやスイーツが点在する人気の散策スポット。ゆったり歩きながら、その魅力をじっくり味わってみませんか。▶︎次の記事は、5月12日公開予定です。