マザー牧場にシンガポールの象徴が登場 日星国交60周年を記念
千葉県富津市のマザー牧場(前田伸社長)で21日、シンガポールの象徴的存在であるマーライオンのレプリカ像が披露されました。今年は日本とシンガポールが国交を樹立して60周年の節目を迎えており、同牧場ではこれを記念して9月27日まで「シンガポールフェスティバル」を開催しています。
由緒ある像が新たな地へ 国際親善の精神を継承
今回設置されたマーライオン像は高さ2.5メートル。もともとは館山市にあり、シンガポール国立植物園と姉妹園だった南房パラダイスに贈られ、1988年に設置された歴史ある像です。その後、後継施設のアロハガーデンたてやま(2025年3月閉園)でも長年親しまれてきました。
マザー牧場は「由緒ある像と、国際親善の精神を未来へ伝えたい」との思いから、この像を引き取ることを決定しました。像の移設は、単なる物理的な移動ではなく、両国間の友好関係を次世代へと引き継ぐ象徴的な意味合いを持っています。
盛大な披露式典 大使や著名人も出席
披露式典には、シンガポールのオン・エンチュアン駐日特命全権大使、昨年の大阪・関西万博で日本館名誉館長を務めた俳優の藤原紀香さん、熊谷俊人千葉県知事らが出席しました。式典には同国政府観光局公式キャラクターのマーリーや千葉県のマスコットキャラクター・チーバくんなど、ゆるキャラたちも登場し、華やかな雰囲気を演出しました。
エンチュアン大使は「昨年度、訪日したシンガポール人観光客は72万6千人で、人口の約15%に相当します。このマーライオン像がシンガポールと日本の友好のシンボルであってほしい」と述べ、マザー牧場に像が引き継がれることを喜びました。
シンガポールフェスティバルの見どころ
フェスティバル期間中は、マザー牧場内にシンガポール観光館が開設され、街角フォトスポットなどが設けられます。土日祝日には、同国の屋台がひしめく「ホーカーズ」を再現したエリアが登場し、本格的なシンガポール料理を味わうことができます。
前田社長は「旅行気分も味わっていただきたい」と来場者へのメッセージを寄せました。フェスティバルでは、シンガポールの文化や食を体験できる多彩なプログラムが用意されており、家族連れから国際交流に関心のある方まで、幅広い層が楽しめる内容となっています。
地域と国際交流を結ぶ新たな拠点に
マーライオン像の設置は、単なる観光アトラクションの追加ではなく、千葉県とシンガポールの文化交流を深める重要な一歩です。マザー牧場は今後、この像を中心に国際親善活動を展開し、地域の国際化推進にも貢献していく方針です。
日星国交樹立60周年という記念すべき年に、由緒あるマーライオン像が新たな地で輝きを放つことで、両国の友好関係がさらに深まることが期待されています。マザー牧場は、国際交流の新たな舞台としての役割を果たしていくことでしょう。



