名古屋城の3Dモデルが「にっぽん城まつり」で公開 未来の文化財保存に期待
城の魅力を広く発信するイベント「にっぽん城まつり」が、2026年2月28日から名古屋市千種区の吹上ホールで開催されました。このイベントでは、読売新聞社が制作した名古屋城の詳細な3Dモデルが初めて一般公開され、多くの来場者の注目を集めています。
1000枚以上の写真で完成させた精密な3Dモデル
読売新聞社写真部の編集委員である加藤学さんは、3Dモデルの制作経緯について詳しく説明しました。加藤さんは「通常の取材では200枚から1000枚程度の写真を撮影しますが、紙面で使用できるのはそのうちの1枚だけです。これでは貴重な画像データがもったいないと感じていました」と語り、デジタル技術を活用した新たな表現方法の必要性を強調しました。
名古屋城の3Dモデルは、1000枚を超える高解像度写真を基に作成されました。加藤さんは「このプロジェクトの意義の一つは、未来の文化財保存に貢献できる可能性にある」と述べ、次のように続けました。「この取り組みを10年、20年、あるいは50年と継続していけば、将来、文化財が何らかの損傷を受けた際に、貴重な記録として役立つかもしれません」
子どもたちにも好評 貴重な体験の場に
イベントには愛知県内外の自治体や観光協会などが多数参加し、城に関する様々な展示やワークショップが行われました。参加した名古屋市中村区の小学6年生の男子児童(12歳)は「今まで城を3Dで見たことがなかったので、とても貴重な経験ができました」と興奮した様子で語り、最新技術と伝統文化の融合に目を輝かせていました。
「にっぽん城まつり」は3月1日も開催され、入場料は2200円です。ワークショップは1日午後4時から実施される予定で、より多くの人々が城の魅力に触れる機会を提供しています。
この取り組みは、デジタル技術を活用した文化財の記録と保存の新たな可能性を示すものとして、教育現場や観光産業からも高い関心を集めています。伝統的な城郭建築と最先端の3D技術が融合したこのプロジェクトは、未来に向けた文化遺産保護の重要な一歩となることが期待されています。



