築100年の古民家カフェで味わう加太の新鮮な海の幸
和歌山市中心部から車で約30分、県道を西へ進み大谷橋南詰を左折すると、「ようこそ加太へ」と記された赤い看板が目に入る。その先には白い砂浜と美しい海原が広がり、海の幸を求めて多くの客が訪れる。そんな加太の一角に、築100年を超える古民家を改装したカフェ「セレーノ」が2019年4月にオープンした。白いのれんをくぐると、奥行きのある店内に明るい陽光が差し込み、古民家ならではの風情が漂う。
数量限定の「加太の海の恵み定食」で地元魚介を満喫
人気メニューは、その日の釣果で刺し身のネタが決まる数量限定の「加太の海の恵み定食」(税込み1760円)。近畿や東海各地からも客が食べに訪れるという。ある日は、タイの湯引き、サバの造りとあぶり、ゆでダコが並んだ。まずは湯引きをしょうゆで味わうと、歯応えがあり、ザラザラとした皮目の食感が楽しい。2切れ目を塩で試すと、脂の甘みが広がる。初体験のサバの造りはハマチに似たうまみがあり、地元産のワカメやヒジキを使ったみそ汁やあえ物も加わり、あっという間に平らげてしまうほど満足感が高い。
オーナーの夢と地域振興への思い
オーナーの西川晴麗さん(35)は加太出身で、以前は会社員だったが、「カフェをやりたいというのが自分の夢としてずっとあった」と語る。古民家を地域振興に生かそうと転身を決意し、食材の大半を父の加美誠さん(61)を通じて仕入れている。誠さんは、竿を使わず糸をたらした指の感覚を頼りに釣り上げる伝統漁法・一本釣りの漁師だ。西川さんは「漁の労を想像すると、簡単に休んだり辞めたりはできません」と苦笑いしながらも、地元の食材を大切にしている。
食後のドリンクスイーツでゆったりとしたひととき
食後には、ドリンクスイーツセット(935円)を頼むのもおすすめだ。ラテアートがすてきなカフェラテ(追加110円)に、チョコレートテリーヌの上品な甘さが合い、ぜいたくでゆるやかなひとときを過ごせる。心のゆとりを取り戻すような体験ができる。
アクセスと営業情報
「セレーノ」は和歌山市加太1455に位置し、営業時間は午前11時半から午後5時まで。火曜と水曜は定休日で、ランチメニューの注文は午後2時半まで受け付けている。短縮営業日があり、詳細はインスタグラム(@___sereno___)で確認できる。問い合わせは073・499・7017まで。



