東京都千代田区の日枝神社で、江戸三大祭りの一つに数えられる「山王祭」のメインイベント「神幸祭」が12日に行われました。この祭りでは、巨大な象の山車が都心の街並みを練り歩き、沿道は多くの見物客で賑わいました。
伝統の神幸祭
山王祭は江戸時代から続く由緒ある伝統行事で、その中心となる神幸祭では、奉仕者と呼ばれる氏子たちがみこしや山車の行列を形成します。今年は総勢約500人の氏子らが参加し、華やかな装飾を施した山車が都心を巡行しました。
象の山車が主役
特に目を引いたのは、高さ約6メートルにも及ぶ巨大な象の山車です。精巧に作られた象は、まるで本物のように悠然と歩く姿が再現され、沿道からは歓声が上がりました。この山車は、江戸時代の祭礼の様子を今に伝える貴重な文化財としても知られています。
沿道を楽しませる行列
行列は午前中に日枝神社を出発し、大手町や丸の内などのオフィス街を経由。平日にもかかわらず、多くの会社員や観光客が足を止め、伝統の祭礼を堪能しました。笛や太鼓の音色が響く中、鮮やかな衣装をまとった氏子たちが練り歩く姿は、都会の景観に彩りを添えていました。
山王祭は、毎年6月に行われる日枝神社の例祭で、昨年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小しての開催でしたが、今年はほぼ通常通りの形で実施されました。関係者は「伝統を守り続けることができて嬉しい」と語り、来年以降も継続していく意向を示しました。



