関ケ原の戦いを前に、敵味方に分かれた真田家の兄弟に焦点を当てた企画展「徹底比較! 真田兄弟」が、和歌山県九度山町の九度山・真田ミュージアムで開かれている。東軍と西軍に分かれても、兄弟の絆や真田家の誇りを失わなかった二人の姿を紹介している。
真田兄弟の知られざる絆
真田信之(信幸、1566~1658)は真田昌幸の長男で、信繁(幸村、?~1615)は次男。三人の運命が大きく変わったのが、1600年の関ケ原の戦いだった。戦いの直前、下野国(栃木県)犬伏で密談し、昌幸と信繁は石田三成の西軍に、信之は徳川家康の東軍に加わることを決断。どちらが勝っても真田家が存続するよう図る「苦渋の決断」だったとされる。
昌幸と信繁が、関ケ原に向かう徳川秀忠の軍勢を翻弄し、西上を遅らせたのは有名な話だ。戦いの後、昌幸と信繁が死罪を免れて九度山に蟄居したのは、信之の助命嘆願のお陰でもあった。
企画展の見どころ
企画展では、長野県上田市立博物館などの協力により、兄弟の甲冑や武具、書状など約50点を展示。信之と信繁の生涯を比較しながら、それぞれの立場や思いを読み解くことができる。特に、兄弟が交わした手紙からは、離ればなれになっても変わらぬ絆が感じられる。
会期は2026年6月28日まで。入館料は大人600円、小中学生300円。九度山・真田ミュージアムは、真田家ゆかりの地として知られ、毎年多くの観光客が訪れる。
真田家の歴史
真田昌幸は、戦国時代を生き抜いた名将として知られる。その子である信之と信繁は、それぞれの道を歩みながらも、真田家の名を後世に残した。信之は松代藩の初代藩主となり、信繁は大坂夏の陣で活躍し「日本一の兵」と称された。
今回の企画展は、兄弟の知られざる一面に迫る貴重な機会となっている。歴史ファンはもちろん、家族連れにもおすすめの展示内容だ。



