庭のみかんの木に、今年も白い花が咲き始めました。♪みかんの花が咲いている…。母がよく歌った「みかんの花咲く丘」。最近、この歌が時々頭に浮かび、無意識に口ずさんでいることが多くなりました。特に3番の歌詞になると、母のことを思い出して涙が止まらなくなります。
母との思い出
母は、みかんの木を見るたびに「桃栗三年、柿八年」と言い、その後に必ず「みかんは何年や」と私に聞いてきました。私は「さあ、何年かなあ」と、そっけない返事をするだけでした。忙しさにかまけて、調べることもできませんでした。今思うと、もっと真剣に答えてあげればよかったと後悔しています。
私も母の年に近づき、みかんの花を見るたびに、母が歌ったこの歌を自然と口ずさむようになりました。みかんの木は、去年、百個以上の実を付けました。私の2人の子供も父親になり、私も5人の祖母になりました。
今なら答えられる
「お母さん、みかんは、5年くらいしたら実を付けたよ」。今なら、こうして返事ができます。小さな孫が、「おばあちゃん、またみかん狩りができるね」と言って、みかんの木を見ています。その姿に、母との思い出が重なります。
みかんの木よ、今年もいっぱい黄色い実を付けておくれ。そして、母に伝えたい。「お母さん、ありがとう。いつまでも見守ってね」と。今日も「みかんの花咲く丘」を口ずさみながら、母の温もりを感じています。



