書店員が選ぶ春のオススメ3冊 表紙にひかれた本との出会い
書店員が選ぶ春のオススメ3冊 表紙にひかれた本 (07.04.2026)

書店員が語る、表紙にひかれた本との出会い

春らしい暖かな日が増えてきた今日この頃。新生活がスタートし、仕事や勉強に励む方も多いのではないでしょうか。そんな中、丸善ヒルズウォーク徳重店の高木美穂子店長は、書店員として日々本を棚に出しながら、時折「これ面白そう!」と表紙にくぎ付けになることがあるといいます。今回は、そんな「ちょっと気になってしまった本」を、新刊の中から3冊ご紹介します。

植物園の魅力をイラストでつづる一冊

1冊目は「植物園の歩き方」。表紙のデザインがとてもすてきで、つい手にとってしまったというこの本は、漫画家カシワイさんが日本各地の「うつくしい」植物園への旅を、温かみのあるイラストと文章でつづった作品です。登場した植物の図鑑や、植物にまつわるコラムも楽しく、「野草と雑草って同じもの?」といった素朴な疑問にも答えてくれます。巻末には全国の植物園マップも掲載されており、読んだ後は春の陽気に誘われて、植物園を散歩してみたくなるかもしれません。

東西の味の違いを考察するグルメ本

2冊目は「東西の味」。日本のど真ん中である愛知県に住む身として、タイトルがとても気になったという高木店長。うどんなどの王道メニューに焦点を当て、日本の味の東西差やそれにまつわる歴史をしっかり考察しています。特にローカルフードの話が興味深く、あんかけスパゲティやちゃんぽんなど、今は各地で親しまれる「地元の味」が、誕生から様々な変化を経て今の形になった過程が描かれています。おいしい、おいしくないを超えた味のロマンに思いをはせ、出張や旅行でご当地グルメに挑戦したくなる一冊です。

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哲学用語をイラストで分かりやすく解説

最後は「哲学用語図鑑 完全版」。古今東西の哲学用語を672ページにわたってぎっしり掲載した、重くて分厚い「鈍器本」ですが、一見難しそうな用語もかわいらしいイラストとともに分かりやすく解説されています。これにより、広く様々な思想に気軽に触れることが可能です。哲学は意外に身近にあふれており、決して小難しいだけではないと感じさせてくれます。「哲学って何?」という方ほどおすすめで、大人の教養本として新社会人にも手にとっていただきたいですね。

書店員の日々の新発見

様々なジャンルの本と日々接している書店員ですが、毎日新しい発見や本との出会いがあります。高木店長は「ぜひ書店に来ていただいて、たくさん本に触れていただきたい。そのお手伝いをさせていただけたらうれしいです」と語ります。春の読書シーズンに、書店で新たな一冊を見つけてみてはいかがでしょうか。

オススメの3冊

  • 「植物園の歩き方 きれい、心地よい、愛おしい さまざまな『うつくしい』を求めて」 カシワイ(著)保谷彰彦(監修)グラフィック社
  • 「東西の味」 稲田俊輔(著)集英社
  • 「哲学用語図鑑 完全版」 田中正人(著)斎藤哲也(編集・監修)プレジデント社

丸善ヒルズウォーク徳重店は、名古屋市緑区元徳重1の505 ヒルズウォーク徳重ガーデンズ地下1階に位置し、約20万冊の書籍と文具をそろえています。M A R U Z E Nカフェを併設し、年中無休で営業時間は午前10時から午後9時30分まで。電話番号は052・846・2610です。

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