選択的夫婦別姓に反対の参政候補、若者票2割獲得で長野県で第3極3党に明暗分かれる
選択的夫婦別姓反対の参政候補、若者票2割獲得で長野で明暗 (15.02.2026)

選択的夫婦別姓反対の参政候補が若者票を獲得、長野県で第3極3党に明暗

衆議院選挙の長野県内選挙区において、初めて候補者を擁立した第3極の3党は明暗が分かれる結果となった。特に注目されたのは、選択的夫婦別姓制度に反対する姿勢を強調した参政候補が、若者層から約2割の支持を集めた点である。

参政候補の仁科氏、家族制度を守る主張で若者票を掘り起こす

長野3区に出馬した参政の仁科裕貴氏は、公示直前の出馬表明にもかかわらず、2万6000票余り(得票率11.4%)を獲得した。選挙戦では、「家族制度を壊してしまう」として選択的夫婦別姓制度に反対する姿勢を強く打ち出した。出口調査によると、仁科氏を投票先に選んだ人は、29歳以下の世代で2割弱、30歳代でも2割にのぼり、中道改革連合の神津健氏を上回る支持を集めた。

仁科氏は政治経験がなく、昨春に党員になったばかりだったが、自民党の井出庸生氏が選択的夫婦別姓制度に賛成していることから、参政の政策との違いを背景に擁立された。選挙後、仁科氏は「有権者に選択肢を示せた」と晴れやかな表情で振り返っている。

参政の比例選躍進と国民民主党の存在感

参政は、仁科氏だけでなく、昨夏の参院選で18万票余りを得た竹下博善氏を長野2区に擁立し、比例選で躍進を遂げた。北陸信越ブロックの県内比例票は、前回選の2万5907票から3倍以上の8万642票に増加し、同ブロックで初の当選者を出すことに成功した。県連の北原涼平会長は、「高市旋風で保守層の票が自民に戻ったが、比例票の掘り起こしに貢献できた」と評価している。

一方、国民民主党も一定の存在感を示した。長野4区に擁立された花岡明久氏は、元民進党職員で過去に衆院選出馬経験があり、「非自民、非共産」支持層の受け皿となった可能性がある。前回選で同区の無効票が7742票と県内最多だったが、今回選では4567票に大幅に減少し、花岡氏は選挙区で3万4000票余り(得票率25.5%)を獲得した。支持母体の連合長野が強力にバックアップし、県内比例票も前回選から増加した。

れいわ新選組は票伸び悩み、第3極の戦略に差

これに対し、れいわ新選組は長野3区に山口孝司氏を擁立したが、存在感を示しきれず、票は伸び悩んだ。北陸信越ブロックの県内比例票は、前回選の6万8539票から3万6496票と半減に近く、山口氏は「左派から一定の支持はあったが、党としてはれいわに焦点が当たらなかった」と語った。

今回の選挙では、選択的夫婦別姓をめぐる議論が若者層の投票行動に影響を与え、参政が保守的な主張で支持を集めた一方、国民民主党は野党共闘の調整の中で地盤を固め、れいわ新選組は苦戦を強いられるなど、第3極各党の戦略と結果に明確な差が生じた。