埼玉県に本拠を置く浦和レッズが深刻な不振に陥っている。18日に行われたJ1百年構想リーグ東地区のアウェーゲームで鹿島アントラーズに0-1で敗れ、PK戦での敗北も含めて公式戦6連敗を喫した。
試合の展開と課題
この試合では、0-0で迎えた81分に失点。終盤に勝ち点を失う悪癖がまたも繰り返された。前半は互角の展開だったが、マチェイ・スコルジャ監督は「後半の立ち上がりはハイプレスをかけ、その後はミドルゾーンで構える流れにした」と説明。自らラインを下げたことで相手に勢いを与えてしまった。鹿島が64分に師岡柊生と林晴己を投入しリズムを高めたのに対し、浦和は73分に植木颯と肥田野蓮治を交代で送り出すも流れを変えられず、コーナーキックのこぼれ球から濃野公人にミドルシュートを決められた。
スコルジャ監督の采配に疑問
百年構想リーグは2026-27シーズンへのつなぎの大会であり、スコルジャ監督の留任の可否が問われている。現状、指揮官としての評価は合格点に達していない。同じ展開を繰り返し修正できないことは致命的で、攻撃重視のハイプレスか、ボール保持か、守備的なカウンターか、方向性が不明確で中途半端と言わざるを得ない。
相手や時間帯、状況に応じて戦術を変えようとしているのかもしれないが、その曖昧さが選手たちに迷いを生じさせ、プレーの統一性を欠いている。
他クラブとの比較
例えば昨季J1で2位に躍進した柏レイソルは、リカルド・ロドリゲス監督のもとでボール支配と攻撃的なサッカーを徹底。町田ゼルビアは黒田剛監督が堅守をベースに据え、明確な方向性で結果を残した。スコルジャ監督のチームづくりにはそれが見えず、すべてをこなせる理想には程遠い。
クラブ全体の問題
これは監督だけの問題ではない。クラブがどのようなサッカーを目指すのかという方針が重要だ。明確なビジョンを示し、それに適した人材を集める必要がある。J1のビッグクラブとして常に優勝を目指し、多くの観客を集めるチームとしてファンを喜ばせる責任がある。
理想的には、攻撃的なプレーで相手を圧倒するサッカーを目指すべきだ。過去にはミハイロ・ペトロビッチ監督やリカルド・ロドリゲス監督を招いた際に、その方向性が示されていたように感じる。
新指揮官候補
新シーズンに向けて新たな指揮官を求める動きはすでに始まっているはずだ。少なくとも「浦和のサッカー」を明確に示せる人物を選びたい。例えば、横浜F・マリノスを攻撃サッカーでチャンピオンに導いたアンジェ・ポステコグルーのような、方向性が明確な監督が望ましい。現在フリーの立場で可能性がある。また、一部で報じられた長谷部誠も期待できる。監督経験はないが、人間性、リーダーシップ、サッカーへの情熱は申し分なく、レッズのレジェンドとして新たなスタートにふさわしい。いずれにせよ、クラブが明確な方向性を示し、それに沿った人物を迎えることが重要だ。



