岐阜で英語を教えるALT仲間3人が清流ハーフマラソンに挑戦 母国にはない景色を楽しみに
2026年4月26日に岐阜市内で開催される「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」に、岐阜県で英語を教える外国語指導助手(ALT)の3人が出場する。長良川の流れに癒やされ、金華山の雄姿に背中を押されて挑む約21キロのコース。さまざまな思いを抱いて走るランナーたちの一人として、カナダ出身のグレイス・ヨウさん(28)がハーフマラソンに、同じくカナダ出身のティモシー・リーさん(31)と南アフリカ出身のフィンディレ・ムラバさん(35)が3キロの部に参加する。
岐阜の自然に魅了され、ALTとして来日
グレイス・ヨウさんは、旅行で訪れた日本の文化や自然に深く感銘を受け、「異国の地で自分を成長させたい」という思いから、2024年8月に来日した。現在は県岐阜商高でALTとして日々生徒に英語を教えている。同校はシドニーオリンピック金メダリストの高橋尚子さんの出身校であり、高橋さんへの憧れや、生徒が大会のボランティアをすることから、昨年初めて清流ハーフマラソンに出場した経験を持つ。
「長良川の景色をはじめとする岐阜の自然が好き」と話すグレイスさんは、田園風景と都市部の風景が織り交ざった岐阜市の街並みを特に気に入っている。ALTは国内で配属先を選ぶことができないが、「もし住める場所を国内で選べと言われたら迷わず『岐阜』を選ぶ」と断言するほど、岐阜への愛着は強い。
仲間を誘い、母国にはない景色を楽しむ
「車では見られない景色がある」と感じたグレイスさんは、同じALT仲間であるティモシー・リーさんとフィンディレ・ムラバさんを誘い、今回のマラソンに挑戦することにした。3人はALTらが集まるパーティーで出会い、以来交流を続けている。日本に来た時期はそれぞれ異なるが、岐阜での生活を通じて絆を深めてきた。
ティモシー・リーさんは各務原高校で働き、2021年12月から日本で生活している。約4年半の滞在で岐阜の歴史や文化にも興味を持ち、学んできた。大きな体を持つ彼は「走るのは苦手だが、カナダにはない長良川の景色を楽しみたい」と意気込む。8月に母国へ帰る予定であり、岐阜への思いはひとしおだ。
フィンディレ・ムラバさんは岐阜北高校でALTを務め、日本に住むことは子供のころからの夢だったという。「美しい自然を見ながら走りきりたい」と笑顔を見せ、南アフリカとは違った岐阜の景色を楽しみにしている。
清流ハーフマラソンの魅力とランナーの思い
高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソンは、長良川沿いを走ることで知られ、自然豊かなコースが特徴だ。ランナーたちは川の流れに心を洗われ、山々の風景に励まされながらゴールを目指す。今回出場する3人にとって、このレースは単なるスポーツイベントではなく、岐阜での生活や仲間との絆を象徴する機会でもある。
グレイスさんは練習に励みながら、「母国にはない景色を楽しみたい」という思いを強くしている。ティモシーさんとフィンディレさんも、それぞれの目標を持って3キロの部に臨む。3人の挑戦は、異国の地で働きながら地域に根ざすALTたちの姿を映し出し、スポーツを通じた国際交流の一例として注目を集めている。
岐阜清流ハーフマラソンは、地元住民やボランティアの支えもあり、毎年多くの参加者を集めている。今年も多様な背景を持つランナーたちが、清流の景色を楽しみながら自己ベストを目指して走る予定だ。



