ウクライナ選手の「追悼ヘルメット」失格処分、CASが取り消し認めず 五輪憲章に抵触
ウクライナ選手の追悼ヘルメット失格、CASが取り消し認めず (14.02.2026)

ウクライナ選手の「追悼ヘルメット」失格処分、CASが取り消しを認めず

スポーツ仲裁裁判所(CAS)の臨時支部は、2026年ミラノ・コルティナオリンピックのスケルトン男子にウクライナ代表として出場予定だったウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手(27歳)の訴えを棄却したことを発表しました。ヘラスケビッチ選手は、ロシアによる侵略で命を落とした母国の選手らをあしらったヘルメットを試合で着用しようとして失格となり、この処分に不服を申し立てていました。

失格の理由とCASの判断

失格の理由は、競技場内での政治的メッセージ等を禁じる五輪憲章と国際オリンピック委員会(IOC)の規定に抵触したことです。CASは、「追悼の意思は全面的に共感できるものだが、規定には従わなければならない」と述べ、処分の取り消しを認めませんでした。この判断は、オリンピックの政治的中立性を維持するための厳格なルールに基づいています。

選手の反応と今後の動向

ロイター通信によると、ヘラスケビッチ選手は「CASに失望した。次のステップを検討する」と語り、処分に対する不満を表明しました。彼のヘルメットには、ウクライナの紛争で犠牲となった選手たちへの敬意が込められており、この決定はスポーツと政治の複雑な関係を浮き彫りにしています。

この事件は、国際スポーツイベントにおける表現の自由と規制のバランスについて、広範な議論を呼び起こす可能性があります。ヘラスケビッチ選手の今後の行動が注目されます。