ピエトロ高橋社長が語る成長戦略 ドレッシングから冷凍食品へ新たな柱を構築
ドレッシング製造を主力とするピエトロ(福岡市)は、46年前に「1軒のレストラン」からスタートした企業です。オレンジ色のキャップで知られる「和風しょうゆ」味は、現在までに3億本以上を出荷し、日本の食卓に定着する商品となりました。この成長の背景には、創業者が築き上げた顧客重視の経営哲学が大きく貢献しています。
顧客重視の経営哲学と挑戦の継続
高橋泰行社長は、2017年に社長に就任後、「目の前のお客さまを意識し、おいしさに妥協しない姿勢」を経営の核としてきました。創業者の考え方を引き継ぎ、「商売は商品を売るだけでなく、ファンをつくっていくこと」を重視しています。高橋社長は、「毎年、少しずつでも挑戦を続けることが大切で、挑戦をやめなければ若々しい会社でいられる」と語り、ファンの存在が企業の成長に不可欠であると強調しました。
新たな成長の柱としての冷凍食品分野
今後の成長戦略について、高橋社長は「食品事業とレストラン事業だけで今後も戦っていくのは厳しいだろう」と指摘しました。そのため、新たな柱として冷凍食品分野に注力する方針を明らかにしました。例えば、パスタやスープなどの商品開発を進めており、「冷凍なのにレストランみたい」と言われるレベルを目指しています。価格は安くないものの、家庭でレストラン気分を味わえる商品を提供することで、差別化を図っています。
原材料高騰への対応と新工場の役割
食品事業とレストラン事業の両方で、原材料価格の高騰が課題となっています。高橋社長は、「どこかの段階で値上げを判断する必要が生じる」と認めつつも、「社内でやるべきことは全てやったと胸を張って言える状態にしてからお客さまにお願いしたい」と述べました。値上げ後も選ばれる商品力やブランド力を磨き続けることが重要だと強調しています。
また、今年は新工場の稼働が控えています。新工場は、「ファンの方に我々をもっと知ってもらいつつ、メーカーとして安心、安全な商品を効率よくつくる場」としての役割を担い、両立を目指すとしています。
海外再出店への慎重な姿勢
レストランの海外再出店については、世界的な日本食ブームを背景に、「我々がおいしいと思うものを海外でも食べてもらいたい」という意向を示しました。しかし、「中長期的に続けられる覚悟と準備が整ってからの判断だ」と慎重な姿勢を崩さず、計画的な展開を重視しています。
ピエトロは、創業以来の顧客重視の姿勢を堅持しつつ、冷凍食品分野への進出など新たな挑戦を通じて、さらなる成長を目指しています。