堀島行真、デュアルモーグルで銀メダル獲得 新種目でバランス感覚を発揮
堀島行真、デュアルモーグルで銀メダル 新種目で活躍

堀島行真、デュアルモーグルで銀メダルを獲得 新種目でバランス感覚を発揮

ミラノ・コルティナオリンピックは15日、男子デュアルモーグルが行われ、堀島行真(トヨタ自動車)が見事に銀メダルに輝いた。堀島は、今大会で男子モーグルでの銅メダルに続く、2個目のメダル獲得を達成。デュアルモーグルは五輪で初めて採用された新種目であり、ミカエル・キングズベリー(カナダ)が初代王者となった一方、堀島は頂点を逃したものの、力強いパフォーマンスを見せた。

新種目での挑戦と技術の進化

デュアルモーグルは、2人の選手が並走して争う競技で、7人のジャッジがターン、エア、タイムの優劣を判定する。このため、スピードと技術を両立したターンが勝負のカギとなる。堀島は、2022年北京五輪後にエア技術を磨き上げ、特に「カービングターン」と呼ばれる持ち味のターン技術を最大限に生かすことに注力してきた。

師事するのは、五輪5大会連続入賞の上村愛子さんも指導したヤンネ・ラハテラ氏(フィンランド)で、2013年からの師弟関係が技術向上を支えている。ラハテラ氏からは「どんな馬も乗りこなす名騎手になりなさい」との助言を受け、重心強化やバランス感覚の鍛錬を重ねてきた。堀島は「最近になってやっとコースの上から下まで納得のいく滑りができるようになってきた」と、長年の努力の成果を実感している。

逆境を乗り越えた成長

昨年3月には左膝靱帯を損傷するアクシデントに見舞われたが、堀島はこのけがを「バランス感覚を一から作り上げるヒントになった」と前向きに捉え、リハビリを通じて技術をさらに高めてきた。決勝では惜しくも金メダルを逃したものの、モーグルに注ぎ続けた4年間の情熱が凝縮された銀メダルとなった。

島川拓也の健闘と会社勤めとの両立

一方、島川拓也(日本仮設)は3位決定戦で敗れ4位に終わったが、番狂わせを演じてメダルまであと一歩に迫った。2回戦でシードのカナダ選手、準々決勝で北京五輪男子モーグル覇者のスウェーデン選手を破る活躍を見せ、「自分のやれることは全て尽くした」と胸を張った。普段は会社勤めをしながら競技を続ける苦労人として、その健闘が注目を集めた。

西沢岳人(リステル)と藤木豪心(イマトク)は1回戦で敗退したが、日本勢全体として新種目での挑戦が実を結んだ形だ。この銀メダルは、堀島の技術と精神力の証として、今後の競技生活に弾みをつけるものとなるだろう。